【鬼滅の刃】末っ子ちゃんのお世話係 (ページ38)

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A様のことはすぐに柱全員や鬼殺隊に知れ渡された。胡蝶は時間がある限りA様に付きっきりであった。

名前様が目覚めてから既に1ヶ月。俺たちはみんな焦ってたんだァ。

ある村からの任務の帰り、林の中から叫び声がした。あわてて行ってみると一人の女が鬼に両腕を掴まれておでこを触られていた。俺はすぐさま鬼へ斬りかかったが、それはすんなりと避けられた。

「おまぇ、今何しようとしていたァ？」

そう言うとその鬼は楽しそうに

「あれれ？鬼殺隊の人？初めましてー！僕は失辛。」

「てめぇの自己紹介なんて聞いてねんだよォ！」

そう言って刀を握り直すと、

「いいの？僕を殺したら、あのーなんだっけ？名前。Aチャン？その子、大変なことになっちゃうよ〜？｣

A様の名前が出てきて思わず息を飲んだ。

「それはどういう事だよ。」

くらい声でそう言うと、まぁやってみればわかるよ〜。と舐めた口を聞いてきたので俺は我慢できなくなり斬りかかった。

長い戦いだった。傷をつけ、つけられ、責め、守り、を繰り返しているうちに朝日が昇ってきた。

「あはは〜もぅ日が昇っちゃうね！てことで撤退〜！」

そう言いながら帰って行った。結構手強い鬼で、仕留められなかったことに怒りを感じながらも怪我した怪我を治療してもらう為に蝶屋敷へと向かった。

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私は今日は任務がない日だったので、1日A様と一緒にいました。A様は楽しそうに折り紙をおったり、絵を描いたりしていました。お館様との口論の後、落ち込まれていたのは無くなったように昔のように明るく天真爛漫なA様に戻ったので良かったと思っていました。

10時を回った頃、A様を寝かしつけほっと一息ついていると、急にA様が苦しみ出したのです。

『いたい！いたいいたいいたい！』

そう言って身を縮こませてずっと痛い痛い叫んでいました。

「A様？どこが痛いですか？」

すると少し納まったのか、

『体中。腕がいちばん痛いの。』

と泣きながら言ってこられました。その痛みは夜明けまで続いていて、夜が開ける頃にやっとおさまったようでした。
ずっと泣いていられて、痛がっていたので私もあまね様もお館様も付きっきりでした。すると、お館様が気になることをおっしゃって、

「失辛が攻撃されていたのかもしれない。」

「っ！まさか！お館様！」

私は気づいてしまいました。鬼とA様の体は繋がっていると。