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俺たちは、お館様直々の頼みをうけいなくなったA様を探していた。鬼に攫われたのなら検討がつかない、だが、探すしかない。彼女は沢山の異能を持っており、鬼殺隊の切り札だ。
ふと、森の中から微かに気配が感じられた。柱でなければ気づかない程の小さな気配だ。
「(行ってみるか。)」
そう思い、森の中へ足を踏み入れた。
______
『はぁはぁ、、はぁはぁ』
気づいたら森の中に倒れていた。でも、凄くきつい。体がとても熱い。起き上がれないほどに私の体は弱っていて呼吸をするだけで精一杯だった。
『だれか、、たすけて…』
振り絞ってでた声もすぐに闇の中へと消えていった。
『(このままどうなっちゃうの、、この熱は血気術のせい…?)』
どうすることも出来ない私はその場で助けを待つしかなかった。
1時間ほどたったとき、足音が聞こえた。でも、弱り果てていた私は助けを求めることなんてできなかった。
『(お願い、気づいて)』
きつくてだるくて、目をぎゅっと瞑っていると足音が自分の前で止まった。するとその人は私のことを抱えあげた。その時もう意識を失う寸前で顔は見えなかった。
_____
「(やはり、誰かいる。)」
そう思い、森の中を探していると段々気配が近づいてきた。
「(A様であってくれ)」
そう思い探し続けていると、ぐったりして地面に倒れているA様の姿があった。
「(急いで胡蝶のところへ運ばなければ。)」
そう思い、寛三郎へ伝言を伝えA様を抱き抱えあげると体がすごく熱かった。
「(早く戻ろう。)」
そう思い、俺は走り出した。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時