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8歳になったA様へ心ばかりのプレゼントをと思い、僕は本部へ来ていた。本当は柱みんなで来るはずだったのだけど生憎、みんな任務が入っていて贈り物を僕が全部渡すことになったんだ。
「A様」
『あ!無一郎お兄ちゃん!!』
歳が近いからか、柱のみんなのことは呼び捨てなのに僕のことはお兄ちゃんと呼んでくる。嫌ではないけど少し照れてしまう。
「お誕生日おめでとう」
『ふふっ!ありがとうニコッ』
相変わらずよく笑うな、なんて思いながらみんなから預かった贈り物を渡した。この世で1番幸せそうな顔をして喜んでいた。
「今日は体調大丈夫?」
少し心配になって聞いた。
『はーぁ!みんなそればっかり。全然大丈夫だもーん!』
なんて少しいじけながらも答えてくれた。
『でも、今日はお外に出たらだめって言われちゃった。』
「それ、体調良くないんじゃん」
少し気を抜けばすぐに大丈夫な振りをするAに少し警戒していた。
『あっ!無一郎お兄ちゃん!紙飛行機作ろう!』
「いいけど、どうして?」
『ふふっ!ずっと作りたいと思ってたの!』
楽しそうに言うもんだから、誕生日の日くらいいいかと思い折り紙を扉の中から取り出してAに渡した。
それからずっと紙飛行機を作っていた。赤、青、黄色、緑、白、黒、橙色、、、、。夢中になって作りすぎてしまった。
『お外で飛ばしてもいい?』
「それはだめ。」
『えぇ〜なんでよ〜』
ずっとなんでなんでと言うもんだから、部屋の中でと言ったら終いには無理やり外へ出ようとするものだから縁側からなら、ということになり縁側へ行った。
『うわぁ!すごいすごい見て見て!!とっても飛ぶよ!!』
紙飛行機は好きだった。だから夢中になって何回も何回も飛ばしていたらまぁ流石にバレるよね。
その後2人でお館様に怒られたのは2人だけの秘密。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時