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それから数時間後、A様は早い時間で意識を取り戻された。しかし、目を覚まされたA様は絶望的な顔になっており、目に光が宿っていなかった。急いでお館様に報告をしに行きました。すると、すぐにお館様はA様の隣へ来て話されました。
「A、大丈夫かい?」
するとA様はどこを見ているのかすら分からないような目をして言われたのです。
『ととさま、私、もう耐えられない』
初めてでした。私がA様のこのような絶望的な顔と低い声で話すのを見たのは。お館様も周りにいた柱達も困っているようでした。
すると、隣にいた不死川さんからボソッとこんな声が聞こえました。
「どうすりゃいいんだよォ。」
私たちにはどうすることも出来ない。なにか方法がないか、A様を助けてあげられないか、ずっと下を向いて考えていた時、A様が急に立ち上がったのです。
「A様?まだ、体は万全じゃないので寝てください。」
そう声をかけましたが、届くはずもなく、A様は一言
『みんな、死んだらごめんなさい。』
と言ってヒュッと消えてしまいました。
「「「「?!!!」」」」
私たちもお館様も慌てていました。
「おい、A様はどこへ行った。あんな素早く移動できるものか。まだ近くにいるはずだ。探すぞ。だいたい何故…」
伊黒さんが何か言っていましたがそれどころじゃありませんでした。
「胡蝶、急ぐぞォ。」
「はい。お館様、行ってまいります。」
「頼んだよ、私の子供たち。」
私たちはA様を救うべく、本部を出ました。
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かにパン(プロフ) - 名無し82162号さん» ありがとうございます! (2022年1月6日 19時) (レス) id: 389140c462 (このIDを非表示/違反報告)
名無し82162号(プロフ) - 面白い (2021年9月27日 21時) (レス) @page1 id: 90bfde0de7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひすい | 作者ホームページ:http://nanasaizihakawaigarareru.01
作成日時:2021年8月13日 17時