日常6 ページ6
「大丈夫ですよ、布団変えるので少し待ってくださいね」
そう言って血の着いた布団を新しい布団と取り替えた。まだ小さいのにこんな重い病気と戦っているなんて、可哀想に、なんとか治してあげられないでしょうか。
『あの、迷惑おかけしてすみません』
とても優しく思いやりのある子だと思いました。自分は辛いはずなのにこちらの心配ばかりしていて、私は自然とこの子を守りたいという思いが強くなっていました。
「いえいえニコッそれよりAさん、あなたの体のことについて聞きたいことが…))「胡蝶」あらあら、冨岡さんうるさいですよ」
Aさんの体について聞こうと思ったらまたまた珍しく冨岡さんが現れました。
「昨日の、、、大丈夫か。」
冨岡さんは珍しく目の前の少女のことを心配しているようでした。いつもは他のことに目をくれないのに。
『あなたは、、、』
「冨岡義勇だ。」
「Aさん、冨岡さんは昨日あなたをここまで連れてきてくれた人ですよ。」
『!!この度は本当にありがとうございました!それと、、、迷惑をおかけしてすみません。忙しいでしょうに私なんかに構ってもらって、、、』
気にしているのか段々下を向いていくAさん。やはりこの子は優しい。
「俺が好きでやっただけだ。気にするな」
『!!ありがとうございますニコッ』
その笑顔を見た時、守りたいと思ってしまった。
10人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:hiina | 作成日時:2021年8月2日 20時