日常2 ページ2
心臓の痛みで目を覚ますと周り一面が変わっていた。
真っ赤だった。
血の海。血の海。血の海。
どこからともなく聞こえる音。リビングからだ。全く動いてなかったため自由自在に動かすことの難しい体を一生懸命動かし、リビングへ行った。
「ウヘヘヘ久しぶりの飯だうめぇ」
そこには人間とはいえない生き物がいた。ヒュッと喉かなった。やだ、嘘だ、父様、母様。さっきまで笑っていたじゃない、あなたは何者なの?私の父様は?私の母様は?
混乱してしまった。心を乱してはいけない。大人しくこの場から逃げるのだ。頭では考えていても体が全く動かない。まるで金縛りのよう。どうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう!誰か助けて!!
ヴッ
『ゲホッゲホッゲホッハァハァハァハァハァハァ…ゲホッうぇっ』
「おおっと。まだいたか。うほぉおんなじゃね
えかよ。美味そうだぁ」
やばいと思った。でも、モゥイイトオモッタ。父様母様がいないなら私は生きていけない。もぅいっそ食われて死んでしまおう。鬼が襲いかかってきた。あぁ、短い人生だったな。11年か…みんな、ありがとう。
「水の呼吸 壱の型 水面切り」
なんだろう。全く痛みが来ない。しかし、元々持ち合わせていた鈍い痛みが胸から私を襲う。
『ゲホッハァハァげほっ、あっい…たっい…』
私は気を失った。
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作者名:hiina | 作成日時:2021年8月2日 20時