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日常1 ページ1
なぜだろう。こんなことになってしまったのは。
『おやすみなさい、父様、母様。』
母「おやすみA、暖かくしてね。いい夢見るのよ」
私はいつものように布団に入った。とは言っても、日頃からお布団とお友達なのだけれど。父は浅草で働いていて、周りより豊かな生活を送っていた。母は美形でとても優しく頼りがいがあり、父は美形で逞しく胸を張れるような人だった。毎日が幸せだった。何不自由ない生活を送っていた。ただひとつ、私には残念なことがあった。それは、病弱だと言うこと。生まれつき心臓が弱く、走ったこともなければ歩くことすらままならなかった。薬がなければ、命を繋いでいくことが出来なかった。そんな私を誰も攻めなかった。むしろ周りより可愛がってくれた。だから、できることはと思い、母のように優しく頼りがいがあり父のように逞しく病弱でも胸を張れるような大人になりたかった。目指していた。母や父のような大人を。憧れていた。
でもなぜ?なぜ私は目を覚ましたら家がこんなことになっているの?
『ゲホッ、ハァハァハァハァ…』
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作者名:hiina | 作成日時:2021年8月2日 20時