おかえり、俺らのヒーロー (ページ13)

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１２本目ページ13

そこからの展開は早かった。俺は先にトイレを済ませ、目隠し用に大きめのクッションを用意した。
その間に拓磨はDVDをセットした。

映画が始まってからの約２時間、家には断末魔が響いた。
(あと、クッションの取り合いもｗ)
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映画が終わった。しかし中々ソファーから立ち上がることが出来なかった。
だが、ずっとTVの画面を見ているのも嫌で、何とか部屋まで行ったのはいいが、目を瞑ると先程のシーンが鮮明に思い出してしまって、中々眠れないでいた。

(あいつぜってーぶっ飛ばす！)

コンコンコンッ

シーンとした薄暗い廊下で、あいつの部屋のドアを叩く。

拓「？どーした？」

声と共に開かれたドアに少し、いやかなり吃驚したが
意を決して告げる。

『お前のせいで眠れないんだけど///』

拓「ｗｗｗ。だと思った。確かにホラーが苦手なお前にとってはキツかったよな。
　・・・悪い。よしっ一緒に寝るかｗ」

『男と寝る趣味はこれっぽっちもねーんだけど・・・・
　今日はだけは別だ。』

拓「はいはいｗｗ。とりあえず入れよ。」

そういわれて、俺はとりあえず部屋に入った。

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『てかここ、俺の家だから(呆れ)』

拓「細かいことは気にすんなってｗ
　ん、ベッド奥いけよ。お前が手前だと絶対落ちるから(笑)」

『///うっせーな、ハイハイいきますよ。おやすみなさーい(棒)』

拓「ははっおやすみ」

拓磨の心遣いか、普段は電気を消して眠るタイプだが、枕もとの電気は付けたままでいてくれた。
何だかんだいって、こうして二人で眠ることにどこか懐かしさを覚えた俺は、
羞恥を忘れ拓磨の胸に頭を摺り寄せた。

拓「(///あー、これ以上はヤバいって(汗)このド天然)」

『(・・・あーなんか眠くなってきた。)ふぁぁぁぁ』

拓「ん？もう眠いだろ。傍に居るから安心して寝ろよ((チュッ♡」

『///男にデコチューされても嬉しくねーよ(怒)』

拓「ｗｗｗ。のわりに顔が赤いぜｗ」

『うっせーな。もう寝る！！！！』

顔が熱くなっていくのが自分でもわかるほどに赤面した俺は
勢いよく布団を頭まですっぽり被った。

寝顔を写メで撮られていたり、顔にキスをされていたのは
俺の知る由もないことだった。