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Story 236 ページ37

好きなもの入れな?と言いながら


自分もお酒やそのおつまみをカゴにポンポン放り込んでいる宏ちゃん




その隣でアイスやお菓子を手に取る私とじゃ



大人と子供の大きな差を感じさせられた






レジ前で、他に欲しいものはない?って


確認した宏ちゃんは手早くお会計を済ませて




いつもと同じように


だるそうな店員さんの声でお店を後にした







宏「どうしたの〜〜」



「なにが」



宏「なんでそんなに不機嫌なのよ〜」








俺、なんかしたっけなぁ、
って不安そうに私の顔を覗き込む彼




宏ちゃんは悪くない




ただ現実とのギャップに落ち込んで

八つ当たりのようなことをしてるのは私





宏「あっ、こうしたらいいのか…?」



「…え?」





一瞬だけ私の手に触れたぬくもりは


すぐにそれは離れてしまった






.




多少の気まずさを抱えたまま





家に着き、ソファーに座った宏ちゃんが



私に声をかける






宏「今すぐ食べないのは冷凍庫に入れておきな」



「わかった」



宏「俺のはこのままでいいから」




テーブルに全部ならべて

プシュッ、とビールの缶を開けた




宏ちゃんは今まで私の前でお酒を飲もうとしなかったから


その姿がなんだか新鮮で思わず見入ってしまった






宏「…ん?」



「ごめん、なんでもない」



宏「あ、アイス溶けそう」



「ほんとだ、あっま」



宏「ちょっとちょーだい」






アイスをすくって、そのスプーンを手渡すと


宏ちゃんはカプリとかぶりついて



あっまー!ってふにゃりと笑った








宏「あっそういえば冷蔵庫にジュースあった気がする、取ってくるから待ってて」



「りんごがいい」



宏「わかった、りんごな」






そう言って席を立った宏ちゃんは


冷蔵庫から何本も缶のりんごジュースを持って戻ってきた





テーブルに、どん!と置くと


また新しい缶をあけてグイグイと喉に流し込む








あっという間に目の前の缶は空っぽになり


あとは私のりんごジュースだけ





のはずだった。









.

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夏叶(プロフ) - 柚子さん» コメントありがとうございます!そんな言っていただけるなんてすごく励みになります…!これからも応援のほど、よろしくお願いします(^O^) (2018年11月17日 18時) (レス) id: 9cfdb559df (このIDを非表示/違反報告)
柚子(プロフ) - いつもキュンキュンしながら読ませていただいてました。続きが早く読みたいです。更新楽しみにしてます。 (2018年11月17日 18時) (レス) id: 37ffaec80c (このIDを非表示/違反報告)
夏叶(プロフ) - ゆにこーん。さん» ゆにーこん。さん、ありがとうございます!あと少し頑張りますので、応援よろしくお願いします(^O^) (2018年10月23日 23時) (レス) id: 9cfdb559df (このIDを非表示/違反報告)
ゆにこーん。 - 続きも楽しみにしてます! (2018年10月22日 22時) (レス) id: d37c71db87 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏叶 | 作成日時:2018年10月16日 1時

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