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ちなみに彼女は、私の心境を知っている。
だから余計なことは言わないし、ただ見守ってくれている。
いい友達を持ったな、と思いながらもらった記事を見る。
どうやらこの記事は、五年前のもので、マイナーヒーローで特集を組まれているらしい。
私の記事とは違い、どちらかというとプライベートな質問が多い。
……先輩ほんとにこの取材受けたの？
思わず疑ってしまう。
ああ、けどほんとみたいだ。
『さて、アンダーグラウンドとして独立して活動しているイレイザーヘッドですが…その実、こっちの方はどうなのでしょうか(小指を立てる記者)』
『それ答える必要ありますか』
先輩の応答を見て、先輩らしいと思った。
思わず吹き出してから、胸がズキっとした。
『ええもちろん！ 私の質問から逃られると思わないでくださいね？』
『はあ…(深いため息)。いませんよ、別に。そんな人』
『本当でしょうか？ 高校時代の甘酸っぱい思い出は？』
『……(黙り込むイレイザーヘッド)』
『おやおや、その様子だとあるんですね？』
『ご期待に添えるようなものじゃないですよ』
『そんなご謙遜なさらずに』
心臓が、ドキンドキンと痛いぐらいに脈打つのを感じた。
……先輩、好きな人、いたんだ。
『好きな子がいました。何事にも一生懸命な子で、当時の自分からしたらそれが少し鬱陶しく感じていたし、同時に羨ましくも感じていました。彼女は一学年下の普通科の子で、だから、卒業したら関わる機会なんてなかったんです。けど、卒業間近に彼女が告白してくれて』
『おおっ。よかったじゃないですか！』
『いえ、ですが、当時私は余裕がなかったので結局、答えらしい答えも言えず、彼女の告白をなかったことにしました』
『そんな…その子はイレイザーのアクションに対して何も言わなかったんですか？』
『ええ、彼女も流されてくれました』
『甘酸っぱいですねー…もし、イレイザー少年に余裕があれば二人は結ばれていたってことですよね？』
『まあ、はい』
胸がじんわりとほぐれていく。
わだかまりが解けていく。
�猴祥気�なかった��
それはきっと、白雲先輩のことだと思った。
ずっと、先輩に告白をなかったことにされたことばかりに気を取られて、そんなこと考えもしなかった。
ちょっと考えれば、すぐわかったことなのに。
先輩に一通のショートメールを送る。
A後日取材のことで直接伺いたいことがあります。先輩のご都合の合う日にご連絡ください。
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Able(プロフ) - ぬっこさん» コメントありがとうございます！！遅くなり大変申しわけありません！リクエスト (？)ありがとうございます！ストックしてあるお話が途中なのでそれが終わってからにはなりますが、書かせていただきますので気長にお待ちください！ (2020年8月9日 11時) (
レス) id: cf9458e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬっこ(プロフ) - またまた読み返しております!! ほんとに大好きな作品です（´-` ）主さんのペースで更新していただけるとこちらも嬉しいです！ ｢君に誓う｣のマイクside読んでみたいなって思いました（´-` ） (2020年8月1日 22時) (レス) id: fb813ea952 (このIDを非表示/違反報告)
can(プロフ) - ぬっこさん» 返信遅くなりごめんなさい、コメントありがとうございます！稚拙な文章ですがそう言っていただきありがとうございます！他作品の方にもコメントしてくださりありがとうございます。リアルが忙しくなかなか更新できませんが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2020年5月30日 16時) (レス) id: 756994877b (このIDを非表示/違反報告)
ぬっこ(プロフ) - あああ、やばい切ない...好きですこの作品。 (2020年5月15日 12時) (レス) id: fb813ea952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Able | 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月30日 23時
