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神崎Aさんで間違い無いですか」
「はい……」
スーツを着た高身長の男性。 長髪が特徴的。
確か、友人スピーチで喋っていたような……？
「あいつにこれを渡せと頼まれて」
渡されたのは小洒落た紙袋。
中を覗くとブーケが入っていて、そっと取り出す。
「……ひざしさんは何か言ってましたか」
「『俺はあいつに会わせる顔が無い』と。 あと、それはあいつが作ったものです」
「えっ」
「昨日の夜ぎりぎりまで作ってたそうですよ。 ああそう、奥さんには内緒で」
私の知っている花から、知らない花まで。
全部生花だ。
これを全部ひざしにいちゃんが？
……信じられない。
「……一本一本、全部あいつが選んだものです」
促すように、相澤さんは喋った。
もしかしてと思ってスマホで検索をかける。
出てきた結果に、頬が濡れた。
マーガレットの花言葉、『変わらぬ思い』『心に秘めた愛』。
ヒマワリの花言葉、『あなただけを見つめる』。
「この時期に出回ってない花は促成栽培のところとかも回ったみたいですよ」
「そう、なんですか……早速浮気してっ……ダメだなあ……」
ブーケもスマホも涙に濡れる。
こんな言い逃げみたいな方法、ずるいよ。
さっきまで辛くて悲しくてしょうがなかったのに、今はあったかい気持ちでいっぱいだ。
ボロボロ泣く私に相澤さんは頬を掻きながら言った。
「今から言うことは、俺の独断で話すことです。 忘れてもらって構いません」
「みんなの前では綺麗事ばかり言ってましたが、あいつがあの
「わたし……？」
「無意識だったんでしょうがあいつ自身がそう言ってましたよ。 美優さんに神崎さんが似てると」
「うそ……だって全然似てない……」
「酒が入ったときに、普段は尖っているのに甘えるときはデレデレになると言ってました。 そのときはかなり飲んでたので、本人はきっと覚えてないでしょうね」
ひざしにいちゃんなんてことを……！という恥ずかしさと、そりゃあ美優さんとそういうことしたよね……と嫉妬やらが入り混じって、複雑な気持ちになった。
けど、次の一言で吹っ飛んだ。
「その証拠に美優さんと付き合うまでのあいつの待ち受け、あなたでしたよ」
涙に濡れた顔がカッと赤くなった。
恥ずかしくて、でも嬉しくて。
体がふわふわして浮足立った。
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Able(プロフ) - ぬっこさん» コメントありがとうございます！！遅くなり大変申しわけありません！リクエスト (？)ありがとうございます！ストックしてあるお話が途中なのでそれが終わってからにはなりますが、書かせていただきますので気長にお待ちください！ (2020年8月9日 11時) (
レス) id: cf9458e2c4 (このIDを非表示/違反報告)
ぬっこ(プロフ) - またまた読み返しております!! ほんとに大好きな作品です（´-` ）主さんのペースで更新していただけるとこちらも嬉しいです！ ｢君に誓う｣のマイクside読んでみたいなって思いました（´-` ） (2020年8月1日 22時) (レス) id: fb813ea952 (このIDを非表示/違反報告)
can(プロフ) - ぬっこさん» 返信遅くなりごめんなさい、コメントありがとうございます！稚拙な文章ですがそう言っていただきありがとうございます！他作品の方にもコメントしてくださりありがとうございます。リアルが忙しくなかなか更新できませんが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。 (2020年5月30日 16時) (レス) id: 756994877b (このIDを非表示/違反報告)
ぬっこ(プロフ) - あああ、やばい切ない...好きですこの作品。 (2020年5月15日 12時) (レス) id: fb813ea952 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Able | 作者ホームページ：
作成日時：2020年4月30日 23時
