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臣『ごめんな、中々会えないな ...』
『仕方ないよ。
私は平気だよ？
時間できたら電話してくれて
毎日必ず連絡くれるから、平気。』
臣『まさかツアー同行まで無くなるとはな ..』
臣と会えなくなってから
もう2ヵ月が経った。
平気だよ、なんて嘘を吐くのは慣れたし
1人きりの夜だって、やり過ごせるようになってきた。
会いたい。
そう思ってしまえば自分が辛くなるだけで
苦しくなるだけで。
私の生活は色を失くしたみたい。
全部がモノクロに見える。
『ツアー同行が無くなったのだって
元を辿れば私が悪いんだしさ ...
臣、あのね私 ...』
電話の奥で聞こえる、登坂さんお願いしまーすという声。
もう時間か。
臣『ごめん、行かなきゃ。』
『頑張ってね、行ってらっしゃい』
臣『終わったら連絡するから！』
通話時間 : 12分 38秒
ほんとは話したい事が沢山あるのに
12分なんかじゃ全然足りなくて。
それでも幸せだと言い聞かせた。
ツアー中だし、他にも仕事は沢山あるのに
電話してくれるだけでも感謝しないと。
" 仕事 " の方は
ありがたいことに " 予約 " で埋まっていて
それが支えだった。
誰かと一緒に居ないと不安で
生きてる価値まで見失ってしまいそうで
最初から辛くなる事なんてわかってた
それでも好きで、好きで、どうしようもないから
臣と付き合う事にしたの。
自分を押し殺す事には慣れてるはず
なのにいつも近くに居た臣が
自分に素直に生きることの幸せさを教えてくれたから、、
いつからこんなに脆い女になってしまったのかな。
〜 ♪ ♪
着信 : てっちゃん
『もしもーし』
ー あ、A？お疲れ〜
今日空いてたら飯でもって思ったんだけど
A休みだったよね、ごめんね。
『行く。』
ー え？
『ご飯、行く』
ーいいの？
『いいの、行きたい！』
2時間後に待ち合わせをして、電話を切った。
臣がいない寂しさを埋める手段が
私には仕事しかなくて
休みなんていらないの
1人だって思い知らされるだけ。
色のない目
可愛げのない顔つき
何これ最悪。なんて一言呟いて
鏡の中で自分を作り始めた。
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ゆゆ(プロフ) - 葉月さん» ありがとうございます(´･_･`)非常に亀更新ですが、また読んでやってください☆彡.。 (2017年6月24日 20時) (
レス) id: 21a0e7ea44 (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - いつも読ませてもらってます!! 更新頑張ってください!! (2017年6月23日 22時) (レス) id: 76ca7bb702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆ
| 作成日時：2017年6月4日 14時
