7年経ったのに未だに関係が曖昧すぎる件。【名探偵コナン】【松田陣平】

ポアロにて ページ3

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『どうしたら良いかな？』




｢どうして僕に聞くんですか？｣






ポアロにて昼休憩中の私は、カウンター席に座って店員の安室さんに向かって自分の胸の内を打ち明けていた





勿論、安室さんがあの我らが無敵の最強金髪ゴリラの降谷零である事は知っている





私と同じように松田とよく喧嘩をしていた降谷は、私的には同族意識が芽生えていた





同じく松田に悩む同士だ…！と当時の私は感じていた





だからこそ、私がこれからアイツとどうしたら良いのか、なにか適切なアドバイスが貰える気がしたからこうやって聞いている訳なのだが







｢僕に言われたって知りませんよ｣





『あむぴが冷たいぴえん』





｢その呼び方やめろ



…というか、もういい歳の大人が“ぴえん”とか使うな｣





『まだピチピチの29歳ですが！！』





｢ここに通う客はほとんどが18そこらの女子高生だぞ｣




うわ辛辣



29歳の脆いハートに傷がついた




『…でももう29歳かぁ』






7年経った




出会った時は20歳にも満たなかったから、出会ってから7年は楽に過ぎている





それなのに私達の関係は“お試し”という仮のままストップ





あの時、私がもっと素直になっていたら、『お試しで』だなんて言わなければ、もしかしたら正式なカップルとしてもっと仲良くやれていたのかもしれない





今はどうだろうか





会ったらあの時と同じように、すぐに憎まれ口を叩いてしまう





全く進展していないのは関係性の名前だけではなさそうだ







｢お前達は中身も全く成長していないようだな｣





『あむぴは顔も変わらずベビーフェイスのままだよね』





｢ぶっ飛ばすぞ｣






可愛いお顔に反して言葉はとても刺々しい




…本当に降谷の言う通りだ




どうにかしなきゃいけない





歳的にも、これ以上松田との関係を緩々とよく分からない曖昧な関係のまま引き伸ばしては本当に婚期を逃してしまう





女性の賞味期限は短いのだから







『…でもなぁ〜 松田の隣って居心地が良いんだよなぁ』





長年一緒にいるせいで気も緩みっぱなし




弱みを見せても構わないくらい、松田のことは信頼してる






｢……お前、今の言葉そのままアイツに言ってやれよ｣




『やだよ恥ずかしい』




｢そういう歳じゃないだろ｣





はぁ…とため息を吐いて頭を抱える降谷に、『幸せ逃げるから早く吸いな』と言ったら｢お前のせいだ｣と言われた




解せぬ

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