7年経ったのに未だに関係が曖昧すぎる件。【名探偵コナン】【松田陣平】

天パグラサン彼氏の登場 ページ16

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その後、緩くお喋りをしていると入り口の方に見慣れた立ち姿が見えた







あの天パにグラサン……私が間違えるはずがない







『松田！』





「待たせたな」





クイッとグラサンを下げ、私達を一瞥する





何してもサマになるなこの男






「よぉ坊主



コイツが遅くまで世話になったな




コイツちゃんと大人しくしてたか？店の備品壊してねぇだろうな？」





『おい』






お前は私の保護者か




と言うよりも、私れっきとした警察官だからね？




店の備品壊すとかやんないのよ普通は






「さっきまでずっと松田刑事の惚気聞いてただけだから平気だよ！



ね、綾瀬刑事？」






「……へぇ？



普段暴言しか吐かないAがなぁ…？」






コナンくんの言葉を聞いた途端、ニヤつき始めた松田をキッと睨みつける





「怖くねぇわ」と鼻で笑われた悔しい







『…松田、頭貸してくれる？記憶飛ばしたいから』





「嫌なこった」






あああ恥ずかしい恥ずかしい…





故意ではないものの、惚気けてた事が伝わってしまった





普段悪態しかつかない私からすると、人の5倍は恥ずかしい





自然と頬に熱が集まっていくのを感じ、咄嗟に両手で顔を覆い隠す








「Aはさっきまで坊主達にずっと俺のこと惚気けてたんか」




『うるさい』





「普段ムカつくことしか言ってこねぇのに？」





『ほっといて』





さっきからずっと名前で呼んでくるあたり、私の事を揶揄う気満々なんだろう





いつもは綾瀬って呼んでるクセに…





こういうおふざけになると軽々と名前で呼べるなんてズルい






「顔見せろ」




『死んでも嫌』




「はぁ？」







「良いから見せろ」と腕を掴んでくる松田に意地でも離さない私





普通に腕取れそう





傍から見たら取っ組み合いの喧嘩にしか見えないだろう







「お前さっきまで俺に顔真っ赤な状態で来いとか巫山戯たこと言ってたじゃねぇか」






『それとこれとは別！！



おいバカ腕もげるって…！松田お前どんだけ馬鹿力で私の腕引き剥がそうとしてんだ死ぬわ！！』






「あ？だったらさっさと顔見られて俺に笑われれば良いだろーが」






『それなら今ここで死.んでやるから！！



ダイイングメッセージにどデカく血で松田って書いてやる！！！』






「お前最期まで陰湿だな」

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