【名探偵コナン】私はひとりじゃ生きられない。2nd【松田陣平】

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いきなり｢意味分かんない！！！！！！！｣と声を荒らげた河合さんを見て、1番に私が思ったこと






『いや、アンタが1番分かんないわ』





これに尽きる





本当に断られるとは思っていなかったんだろうな




顔面の良さで何とかなったってのもあるんだろうけど




なんてったって陣平は可愛い女の子には全く興味が無い




河合さんが仲良くなろうと務めても振り向いてくれるかなんて分からない




だからこそ、私を頼ろうとしたんだろう





私が友達の頼みなら断れないと思って





でも残念ながら私にとってそんな事は関係ない





『私が河合さんに手を貸す義理はないでしょ？』





｢Aちゃんには松田くんが誰と付き合おうが関係ないでしょ？！｣






凄い剣幕でいきなり私の胸元を掴む河合さん





可愛い見た目なのに、案外力が強くてビックリだ






｢Aちゃんさ、今まで松田くん好きだった子の手助けした事ないって言ったよね？！｣





『そうだけど』




｢それってどうして？お友達なら助け合うのが普通じゃん！｣





『だから言ったでしょ？私が手を貸さなきゃいけない理由なんて……』





｢っは！Aちゃんさっきからそんな事言ってるけどさ、｣






河合さんの表情が変わったのが分かる




私の中の私を見透かしているような、そんな表情で私をあざ笑った





一瞬だった






河合さんが何を言いたいのか、分かりたくなくても分かってしまった





『……ｯ！』




察してしまった瞬間、私は急いで彼女の口を手で覆った







｢はーいそこまでね｣





河合さんの口元に手を伸ばした時





ぽん、と肩に手を置かれる感覚と共によく知った声が背後から聞こえた








『…なんでここにいるの………ハギ』






｢ん？そんな事今どうでも良くない？



教官に目付けられる前に止めたんだから、感謝して欲しいんだけどな｣






本来、今の時間なら清掃場所に居るのが普通で私達だけが例外な筈





どう考えてもタイミングが良すぎる登場のハギに疑問を問いかけるも、いつもより乾いた笑顔に流されてしまった







｢そんな事よりさ、河合さん……だったよね？



君さ、困るんだよね＿＿＿＿＿＿＿＿＿｣







いつものハギとは明らかに違った





誰に対しても明るく接する彼からは想像も出来ない程に冷え冷えとした表情と声色ではっきりと言い放った










***


お久しぶりです！更新止めてすみません！

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