【名探偵コナン】私は1人じゃ生きられない。【松田陣平】

03 ページ4

.







｢おっいたいた。A ハギ｣




『あ 陣平』





さっきから居ないなと思っていた片割れも私達と合流する





何処に言っていたのか聞くと、｢そこら辺｣と返された





ふーん…と適当に流していると、陣平が私の顔をじっと見つめてきた







『……陣平？』





｢なになに陣平ちゃん？そんなにAちゃんの顔見つめちゃって！｣





｢うるせえよハギ




………なんかあったか？｣






ハギに茶化されても視線は逸らさず、私とお揃いの青が私の表情を見透かして私自身を見つめているようだった





心做しか心配しているようにも見える





全然、大したことで落ち込んでないのにな





実際私の不注意が一方的に悪いだけなのに




こんなに細かいことにまで気がついてくれる陣平に、心が温かくなるのを感じた






『陣平が心配するような事なんて起こってないよ




ただ、教官に初日から目付けられただけ』






｢は？！お前初日からかよ？！｣






『うわいい反応』





何してんだお前！と思わず私の肩を揺さぶる陣平にケラケラと笑っていると、｢何笑ってんだよ｣と頬を摘まれた






『ごめんって』





｢心配した俺の時間返せ｣





『やっぱり心配してくれたんだ？



私が気落ちしてる顔してたの、すぐ見抜いてたもんね？』






その言葉にムスッと顔でそっぽを向いてしまった陣平に、ハギが｢うわ陣平ちゃん照れてんの？｣とからかいを入れる






当然陣平はハギの言葉にキレて追いかけっこが始まろうとしていた





いや小学生か






『あんまり騒がしくしてると私みたいに目つけられるよ？』





｢あ、確かに｣






うん そこで素直に納得するハギを憎たらしいなんて、1ミリたりとも思ってないからね私は

04→←02

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す