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それから借り物競争は大いに盛り上がった
小野班長が隣の教場の人から呼ばれていた
お題は“かっこいい女子”だったようで珍しく小野班長が照れているのを見た
そして同じく隣の教場の人から降谷も呼ばれていた
お題は“金髪の人”
いやもうお題“降谷零”の方が良くないかと全員がツッコミたくなったであろう
｢あ 次で最終レースだ｣
｢A！松田出てくるよ！｣
ヒロくんが親切にも教えてくれた可愛いなホント
｢松田くーん！頑張れー！！｣
ハギほどではないが、陣平も何せ顔が良い
チラホラと黄色い声援が送られるのが聞こえる
スタートの合図が鳴り、陣平が誰よりも速くお題の紙へと辿り着く
お題を見ると陣平は迷いなく此方へと走ってきた
パチリ、と陣平と目が合った気がした
否、気がしただけでは無さそうだ
明らかに陣平の青は私を見つめている
“｢一緒に来い｣”
そう口パクで伝えられる
『……分かったよ』
｢え？！Aちゃんどこ行くの？！｣
パッと客席から立ち上がり、陣平の元へと向かう
後ろから佐々木さんの声が聞こえた気がしたけど、それに答えるよりまず陣平とゴールを目指す方が先だ
私が立ち上がると同時に、陣平は走るのを止めてニカッと笑って私を待っていた
『＿＿＿＿絶対1位でゴールだからね』
｢…はっ 上等！｣
手を繋ぎ、そのままゴールまで走る
すぐ後ろにはお題の人を連れている同じレースの走者が視界に入る
＿＿＿＿＿＿＿＿越せるもんなら越してみろ
陣平と繋いでいる右手をぎゅっと握ると、陣平は察したのか一気に加速した
私も陣平に置いてかれまいと必死に走る
そして2人で並んでゴールテープを切ることができたのだった
｢松田さん2回目ですね｣
実況者が私の再登場に驚いていた
『…じんぺ お題は？』
｢ほれ、｣
ばっと私に向かってお題の紙が向けられる
そこには“ずっと一緒にいたい人”と書かれていた
ふっ、と思わず笑みが溢れて頬が緩んでいくのを感じる
クスクスと肩を揺らす私を見て、陣平は照れ臭そうに｢何笑ってんだよ｣とそっぽを向く
『じんぺ、』
｢あ？｣
『私もだよ』
｢……………おぅ｣
ずっと、一緒にいようね
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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ひぃな(プロフ) - 凡人さん» コメントありがとうございます！一気読みしてくださったんですか！？好きすぎるなんて嬉しいです(;_;)更新頻度不安定にはなりますが、これからも頑張りますので読んでいただけると幸いです！！ (2022年6月14日 23時) (
レス) id: f3d161dc85 (このIDを非表示/違反報告)
凡人 - コメント失礼します！作品好きすぎて一気読みしちゃいました〜！続きが楽しみです、無理のないように更新頑張ってください！応援してます💪 (2022年6月14日 22時) (レス) @page40 id: a488a8e9b0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃな(プロフ) - RIOさん» コメントありがとうございます！続きを読みたいと思ってくださるような作品を書くことができて嬉しいです！作者は学生の為、今後定期考査や大会を控えているので更新は曖昧になりますが、これからもよろしくお願いします！ (2022年6月14日 7時) (レス) id: f3d161dc85 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 続きが読みたいです！ (2022年6月14日 2時) (レス) @page37 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃな(プロフ) - いーすとさん» いーすと様コメントありがとうございます！！その一言が小説更新の原動力です！！！！嬉しすぎて飛びます！！ (2022年6月12日 23時) (レス) id: f3d161dc85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃな | 作成日時：2022年6月8日 21時
