【名探偵コナン】私は1人じゃ生きられない。【松田陣平】

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『え？！伊達班長って彼女いるの？！』




｢はは…お前もそんなに驚くのか？｣






食堂で既に食事をしていた伊達班の5人と遅れて合流した私




どこだろ…とあちこちキョロキョロしていると、降谷達の｢えぇぇ？！｣という声が聞こえてきて、合流できたのだった





一体何に驚いていたのかハギに聞いてみると、伊達班長に彼女がいるという内容に、私も同じくらい驚いた





んで、冒頭に至る







｢そんなに意外か？｣




『いや、年齢的にはいても可笑しくないけどさ、この5人の中じゃ唯一の彼女持ちだから珍しくてつい…』




｢おい 僕達に彼女がいないって決めつけるなよ｣




『じゃあいるの？』




｢……今日の白米も絶品だな｣




『はぐらかしたよね今』





降谷でも居ないんだねとケラケラ笑えば、机の下でギュッとつま先を踏まれた



おい警察官がそんなことしていいのか







｢Aちゃんも今フリーでしょ？｣




『うん 大学1年の彼氏が最後だよ』




ハギの質問にそう答えると、先程までずっと黙っていた陣平の眉がピクっと動いた




…が、何も触れてこなかった





それもそうだろう




私達はお互いの恋愛話に自ら触れようとしない




所謂暗黙の了解みたいなところがある





さっきから何も言ってこない陣平は、ただただ不満そうな顔をしていた




今朝の事があるから今はスルー一択だ







『班長の彼女ってどんな人なの？』



｢ん？写真ならあるぞ｣



『ほんと？！見たい！』





キラキラと目を輝かせている私に、班長は笑って｢今は流石にねぇから後でな｣と私の頭にぽんと手を置いた





その瞬間、ガタッと荒々しい音を上げて椅子を引いた陣平が立ち上がる




驚いて陣平の顔を見上げたが、下を向いていてよく見えなかった




｢松田？どこ行くんだ？｣



｢何処でもいいだろ｣




そのまま1人でどこかに行ってしまった




何やら怒ってるような気もしたが……気の所為だろうか








｢……ぷっ 陣平ちゃん分かりやすくジェラってるねぇ｣




『……あれ、ジェラってるの？』






｢Aちゃんは分からない方が良いよ｣と何やら含みのある笑みを浮かべるハギ




陣平が何を思っているのか、最近分からない事が多くなった







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