俺の彼女がキュートすぎる。

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映画上映中、感動シーンに差し掛かると俺の手をキュッと握ったり、楽しげなシーンでは繋いだままの手をにぎにぎしていたり。

そして上映後、劇場が明るくなって不意に隣を見ればポロポロと涙を流しているA。







「とおるぅ…」







と、しまいには役名で俺を呼んできて。

まぁ上映直後はそう見えても無理もない、かな？







まるで初見のようなAの反応も見れたし、「何度聴いても主題歌で感動！入りが最高で泣ける！！」とそんな感想もくれて。

一緒に映画館で見られてよかったって心から思った。







「次どうしようか、とりあえずお昼にする？」

「うん、そうするっ」







昼前に終わったからまだまだ時間はたっぷり。

ご飯を食べながら今度はあのシーンがよかっただとかお気に入りはあの場面だとか、事細かに感想を伝えてくれるA。

いちいちマニアックなんだよなぁ。

それだけ見てくれてるってすごく有難いことだね。







「ね、北斗」

「ん？」

「行きたいところ思いついちゃったんだけど言ってもいい？」

「全然いいよ？」







Aのお望みなら、なんでも。







「えっと、水族館行きたいなぁ、って」

「お、いいじゃん！行っちゃおっかこのまま」

「うん！行く！！」







特に予定も立ててなかった俺たちは、
急遽決まった水族館へ。







ノープランのデートもAといれば何でも楽しい、
そう思ってAの横顔を見る。

そんな俺はやっぱり彼女にゾッコンなんだと思う。

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