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「なに、言って…」
「俺の気持ち、気づいてなかったわけじゃないっすよね…？」
割とアピールしてました、って。
たしかにそんな風にとれる言動はあったよ、
あったけど…
「俺は後輩だけどAさんのことは可愛くて仕方がないし、付き合ってもないのにすっごい嫉妬します」
「…っ、」
「もし俺がAさんの彼氏になれたら、Aさんのこと全力で守るし変なギャグでたくさん笑わせます」
繋がれたままの手がさらにぎゅっと握られて、
私の心までキューっとなった。
なんだろう、この感覚。
「Aさん、俺と付き合ってもらえませんか」
好きじゃない、って言ったら嘘になる。
気になっている存在ではあるのは確かで…
「…俺、待つとかできない性格なんです」
「…？」
「だから、確かめてもいいですか？」
どういう意味？って聞こうとして顔を上げたと同時に手を引かれて、森本くんの顔が近づく。
「………、」
「………、」
少しの沈黙のあと、そっと唇が重なった。
突然のことに驚きつつ、何よりもびっくりしたのは
すぐに受け入れることができた私自身に対してだった。
「……もっかい、したいです」
唇を離してそういう森本くんに、
私には拒む選択肢なんてなくなっていた。
コクっと私が頷いたのを合図にもう一度近くなる顔。
唇から伝わる温もりが心地よかった。
「Aさん、やっぱかわいい」
「…うるさいな、」
年下のくせに…
「俺と、付き合ってくれますか？」
「……はい、」
嬉しそうに笑う森本くんは、
やっぱり可愛いなと思ったんだ。
しばらく笑いあっていたら、そろそろ帰りましょっかって口にした森本くんに言われて気づいた。
随分長く立ち止まってしまったみたいだった。
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
