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「で、そいつが忘れられないって？」
「うぅ、そうなんだよぉ〜…」
翌日、あの衝撃の出来事を友達のたろちゃんに話した。
あんなこと言われたけど…私は一目惚れしちゃったんだもん、そんな簡単に忘れられないよ。
「あのさ、ちょっと俺心当たりあんだよね」
「え？」
「金髪の色白王子っしょ？しかも冷たい態度の、」
「そうだけど…」
「もしかしたらあいつかも〜みたいな？他校なんだけどね」
「え、うそ、」
どうする？会う？って、たろちゃん。
でも会ったところでだよね…
完璧に私は不審者だと思われてるし嫌われただろうし。
「ちなみにその人の名前って聞いても…？」
「あー、名前は京本大我」
「きょうもと…たいが、」
「俺はきょもって呼んでる」
「え、そんなに仲良いんだ…」
ちょっと冷たいところはあるかもしんないけど可愛いんだよきょもは、って。
私にはちょっとどころじゃなかったけど…
「ま、会うかはまた考えときな？とりあえず帰ろうぜー」
「あ、うん、」
答えが出ないまま、
ひとまず今日のところは帰ることになった。
「あ、ここ、まさにこの歩道橋」
「これが運命の出会いの現場か」
たろちゃんとの帰り道、
昨日の今日じゃさすがに当たり前のように思い出す。
そしてそれは、これから毎日考えてしまうんだろうかと思いながら階段を上る最中のことだった。
「慎太郎？」
後ろからそう呼ぶ声が聞こえて、
たろちゃんと共に思わず私も振り向いた。
たろちゃんだと分かってパッと明るくなったその人は、私と目が合うなりだんだんと複雑な顔へと変わっていく。
「え……」
「きょもじゃん！？まじ？こんなことある？」
ちょっと待ってよ、神様。
私まだ心の準備がなにもできてないの。
こんなのおかしいよ。
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
