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「俺、中学の頃に、Aが好きなのかもって思って…そう考え始めたらうまく関われなくなったっていうか…」
「…うん、」
「おまけにすっげー嫉妬深くてさ、俺は話せないのに他の奴らがAと話してんの見てたらなんかモヤモヤして、」
初めて聞く北斗の気持ち。
苦しそうな顔をするから、私までつられてしまう。
「でも冷たく接した手前、変なプライドとか恥ずかしさから昔みたいに戻ることも出来なくて、こんなに苦しいならもういっそのこと離れようって思った」
俺が子どもなあまりにAを傷付けた、って。
「いよいよAからも近づいてこなくなったときはもう終わったんだって自業自得のくせに辛くなって、」
「北斗…」
「自分勝手で本当にごめん…ずっと後悔してる、」
今までの北斗からは考えられないほど弱々しくて、
こんなに思い詰めてたんだって胸が痛む。
ごめん、ごめんって何度も謝る北斗にもういいよって思わずその頭に手を伸ばした。
「ありがとう話してくれて。十分伝わったよ、」
ずっと変わらない綺麗な黒髪。
小さい頃もこうして撫でたことあったなって。
「俺…Aのことが好き、だよ…」
「ん、」
「付き合ってなんて言わないから、だからせめて…昔みたいに俺と話してほしいっ…」
「そんなの…当たり前でしょ？話そうよ、たくさん」
空いていた隙間を埋めるみたいに、
これからまた思い出を作っていけばいい。
好きとか、そういうのはまだ分からないけれど
北斗がそう言ってくれるなら私も考えたい。
せめてなんて言わないで、私を好きにさせるなりなんなりしてほしいぐらいだよ。
少なくとも今、北斗を愛おしいって
そう思ってるんだ。
「今日からまた、始めよう？」
「っ、うん、」
安心したように微笑む北斗。
これからもっとたくさんの笑顔を見られたらいいな。
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雅(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！読んでて表情筋全く仕事してませんでした、、終始キュンキュンしっぱなしで余韻に浸ったまま眠れそうです(笑)こんな神作を生み出して下さりありがとうございます！ (2023年3月23日 1時) (
レス) @page41 id: 510ee6a3ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiina
| 作成日時：2021年2月11日 21時
