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背を向けて走り出したその瞬間、
ポロポロと涙が溢れた。
断ることってこんなにも苦しいんだ…。
それでも行かなきゃ。
伝えたい、今すぐ。
スマホを開いて探すその名前。
なんの迷いもなくボタンを押した。
『もしもし、A?』
「…っ、ほくと!今どこ?」
『どこって…さっき帰ってきて家だけど…』
「すぐ行く!」
『え、おい!おまっ…、』
何か言いかけてた北斗の言葉も遮って電話も切っちゃって、ただ早く会いたくて。
もうすぐで着く、というところで家の前に人影が見えた。
「A!」
「ハァ……ほく、と…?なんで外いるの?」
「Aが焦ったように電話かけてきてすぐ行くとか言うからなにかと思うだろ。そんな急いでどうした?てかお前樹といたんじゃ…」
そう。
樹に話したいことがあるから先帰ってていい、って伝えてあったからまさか来るなんて思ってなかったらしい。
「うん、樹とは話してきたよ」
でも、今日じゃなきゃだめだった。
どうしても早く伝えたくて。
「これでちゃんと、言える」
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hiina(プロフ) - 、さん» ごめんなさいオリジナルフラグになっていることに気づきませんでした、、そんなつもりはなかったのですが不快にさせてしまってすみません!フラグ外してきました!ご指摘ありがとうございます!! (2020年2月15日 1時) (レス) id: eba973f29a (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグを立ててhit数稼ぎ、順位をとる不正はやめて下さい (2020年2月15日 0時) (レス) id: 154e896baf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiina | 作成日時:2020年2月14日 19時