57(Juri side) ページ11
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バタバタしていた仕事のことも少し落ち着いた頃、
俺はAと会社近くの公園にいた。
Aから帰りに時間はあるかと聞かれたのは今朝のこと。
久々に2人きりなんて状況にどうしたらいいかと考える。
それとは裏腹に、いい歳して公園にいることにはちょっと笑える。
「それで、話って?」
何かを決心したような瞳と、緊張したように握られたAの手。
いうもとは違う雰囲気のような気はしてた。
それでも、できるだけ普段通り振る舞う俺。
「…たくさん時間をかけて、答えを出した。
聞いて…くれる?」
答え。
Aの気持ちがはっきりしたってこと、か。
「…ん、聞くよ」
また少しの間沈黙が流れて、Aが口を開く。
「私、樹と再会できたこと本当に嬉しかった…こんな私を好きだって言ってくれて、ありがとう。」
「ん、」
俺、もしかして思ったより緊張してる?
心の中では色々と考えていても、口ではなんの言葉も出ない。
「再会も、樹の気持ちも、すごく嬉しかった。でも…」
でも…?
「樹の気持ちには答えられない。ごめんなさい…。」
ズン、と胸にのしかかるような重み。
本気で好きになるって、こんなにも…。
何か言わなきゃ、Aが不安になるだろ。
めちゃくちゃ勇気出したんだろ。
……あぁ、俺って、
すっげーAのことが好きなんだ
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hiina(プロフ) - 、さん» ごめんなさいオリジナルフラグになっていることに気づきませんでした、、そんなつもりはなかったのですが不快にさせてしまってすみません!フラグ外してきました!ご指摘ありがとうございます!! (2020年2月15日 1時) (レス) id: eba973f29a (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグを立ててhit数稼ぎ、順位をとる不正はやめて下さい (2020年2月15日 0時) (レス) id: 154e896baf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hiina | 作成日時:2020年2月14日 19時