お隣さん。 ページ14
.
「あ、こんばんは。また会っちゃったね(笑)」
「松村さん！こんばんは。」
ちょっと外へ出かけようとドアを開けると
私とは逆に帰宅してきたであろうアパートのお隣さん。
最近何かとよく会うからお互い打ち解けてきたのかなとは思う。
「Aちゃん今から出かけるの？」
「はい、って言ってもコンビニまで行くだけですけどね〜」
私が答えると松村さんは、んー、っと考え込んだ。
「俺も一緒に行っていい？」
「えっ、あ、もちろんです！」
まさかそんなこと言われると思ってなかった。
松村さんも何か買いたいものがあるのかなぁ…
私の言葉に、ほんと？って笑顔を見せると
じゃあ行こっかって歩き出した。
「それにしてもさ、この道って暗いじゃん。こんな時間に女の子ひとりだと危ないよ？」
「えー？だってコンビニすぐそこですよ？」
「もー、最近物騒なんだから気をつけなきゃダメ！」
「は、はい。ごめんなさい(？)」
もしかして私のために着いてきてくれたのかななんて
思ったり…そんなわけないか。
「あとね、ずっと言おうと思ってたんだけど…」
「なんですか？」
「"松村さん"じゃなくて"北斗"って呼んでほしい」
だめ？って子犬のような目で見つめてくる。
これだからイケメンはずるい。
「えっと…」
「うん？」
「北斗、くん…」
さすがに呼び捨てはハードルが高い…
これで精一杯です、と思いながら松村さんを、
いや、北斗くんを見た。
「ふふ、合格。」
そう優しく微笑んだ北斗くんに胸がキュンとして
目が離せなくて。
気づいてしまった。
このままじゃきっと、私は北斗くんを好きになる。
恋してしまってもいいのかな？なんて、
隣を歩く彼を見つめながら思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 824人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のぞみ(プロフ) - Hiiさん» 分かります、呼べたら冥土の土産はもう十分ですねw (2019年1月14日 1時) (
レス) id: 0a123ac5bc (このIDを非表示/違反報告)
Hii(プロフ) - まてぃ子さん» わ〜こちらこそです！よかった！！ぜひぜひこんな作品ですがこれからもたくさん読んでやってください(＞＜) (2019年1月10日 0時) (レス) id: eba973f29a (このIDを非表示/違反報告)
まてぃ子(プロフ) - Hiiさん» めちゃめちゃきゅんきゅんしました有難うございます(;_;)これからも応援してます(;_;) (2019年1月9日 23時) (レス) id: 59ad6f6149 (このIDを非表示/違反報告)
Hii(プロフ) - のぞみさん» ほっくんをお兄ちゃんと呼べる日が来たならそれはきっと私の命日(え？笑) (2019年1月9日 22時) (レス) id: eba973f29a (このIDを非表示/違反報告)
Hii(プロフ) - まてぃ子さん» こちらこそリクエストありがとうございました！なんだか長くなってやっと書き終えたのですが、楽しんでいただけたら嬉しいです！(泣) (2019年1月9日 22時) (レス) id: eba973f29a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hiina
| 作成日時：2018年12月9日 22時
