北斗くんだけ。3

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「ｺﾎｯｺﾎｯ…んん……」

「北斗っ、起きちゃった？大丈夫？」







寒そうに布団に包まれた北斗の姿。







「…A……なんで…」

「なんでもなにも北斗には私がいなきゃダメなの！ほらちゃんと寝てて？」

「ん…そうだね、やっぱ俺…Aがいないとだめみたい、」








笑顔を見せた北斗に少しだけ安心した。

咳は出てるけどそんなにひどい熱でもなさそう。







「Aに会えただけで元気になった気がする、ラブパワー…？」

「何恥ずかしいこと言ってるの！気のせいだよ！//」

「えぇーー」







熱のせいで頭弱くなってる絶対。()








「北斗、おかゆ食べる？」

「作ってくれるなら…食べる」

「そっか、じゃあ作ってくる。すぐだからね！寂しくないよ！」

「うん大丈夫」








あれ？普通少女漫画じゃ風邪ひいた側が「いかないで…そばにいて……」とか言うじゃん。

北斗は私よりご飯だって？？？







まぁまぁ、気を取り直して。

北斗のために頑張っちゃうよ！








「てことで、できました〜」

「ん、ありがと…ｺﾎｯ」







ひと口すくって、ふーふーってしてあげると
なんだか嬉しそうに私を見つめる北斗。







「はい、あーん」

「あーん」

「……おいし？」

「めちゃめちゃうまい」








最初こそパクパク食べてくれたけどやっぱり全部は辛かったみたい。

でもこれだけ食べれれば十分！









「薬飲む？はい、お水どーぞ」

「ん、」






受け取った水をゴクゴクと飲む北斗。

口の端から少し水が垂れちゃって、手で拭う。






ちょっとまって、色気…それだけで色気が……

こんな時までかっこいいなんて聞いてないです。

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