片思いアンバー《岩田剛典》

忘れられない ページ25

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Aside







あれからちゃんと、お家まで送り届けられて


いいですって断ったのにタクシー代まで払わせてしまった




そしたら、また交換条件を出してきて







岩｢じゃあ、今度葉月さんの家で宅飲みさせて？｣






って。






岩田さんって人のすきに付け入るのがうまいよね…


お金を払わせてしまってることもあって、そのお願いを無下にはできなくて、





仕方なく！！


本当に仕方なく！！！





その条件を飲み込んだ





家に帰って、さっさとお風呂に入っちゃってそのままベッドにダイブする








｢疲れた…｣








朝８時からの勤務をこなした後の飲み会


その飲み会も、所属のアーティストさんとってなると営業スマイルを作らないといけないし、




１日気を張ってれば、さすがに疲れもピークを迎えてた。






ミィ〜






ベッドの上で大きくため息をついたら、かまってくれって言うみたいに私のとこにきた愛猫






クリスマスにもらった猫だから、ノエルって名前で


私がこの世で１番溺愛してる子。









｢今日もかわいい〜。癒やして〜。｣








ギューって抱いたら苦しかったのか、あっという間に私の腕の中から出て行っちゃった。







さっきまで自分から私のとこに来てたくせになぁ





でも、このツンデレ具合がかわいい。


気まぐれでくっついたり離れたり。






あ、ほら今も。







どっか行ったと思ったけど、帰ってきてチョコンって私の横に座ってる









｢似てるね、私とノエルは。｣








自分のしたいことをして

自分の思うように生きてる



好きなことにはすごく夢中になるけど、関心のないものには無頓着。



そういう意味ではすごく似てると思う









｢やっぱりまだ好きなんだと思う？｣









っていうのは岩田さんのこと。



一瞬だけど、月島さんに向けた悲しさと優しさが混じったみたいな目線が妙に忘れられない








｢ノエルにはわかんないか。｣








もちろん、猫が答えてくれるわけもなく


私には関係ないかって思い直して、重たくなったまぶたをそっと閉じた








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