one’s love 3 《登坂広臣》

拒絶 ページ8

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登坂side




“ 俺はAのことが好きです ”




“ ちゃんと話を聞いてやってください ”







トレーニング中でもレコーディング中でも


ずっと俺の頭の中をこだまするがんちゃんの言葉








俺とAが付き合いだした時も、そんな素振りをみせずに祝福してくれたがんちゃん






俺が付き合わなかったら今頃がんちゃんと付き合ってたりしたのかな



相当仲いいんだから、あってもおかしくなかったはず






Aを思って、自分の気持ちを言わないって男の中の男だよね






いつもAのことを１番に考えて





きっとすげえ好きなんだと思う









と、同時に思うのは






がんちゃんが言った、話を聞いてやれってやつ





そんなこと言われたってどうやって聞くの？


別れてんだよ？振られてんだよ？






わからないことだらけで思考回路はもうショート寸前







なんとも思ってない男からの連絡なんてめんどくさいでしょ


それが別れた男なんて、尚更。


しつこくされてもうざいだけ







そう思うと、会うなんてもってのほか


連絡すらできやしなかった







がんちゃんがあんだけ強く言うんだから、きっとちゃんと話をするべきなんだと思う




俺だって話したいよ？





だけど、どうしても





もう別れてるっていうレッテルがその気持ちの邪魔をして









これ以上嫌われたくないって





心がどうしても拒絶する。




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