one’s love 3 《登坂広臣》

一生かけて ページ5

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岩田side




岩｢…俺はAのことが好きです。｣






俺の言葉を聞いた臣さんの顔は


信じられないって顔







臣｢…まじで言ってる？｣



岩｢本気ですよ、俺｣





嘘は言ってない


ただ、少し訂正するなら




半分はほんとで半分嘘。






Aは昔から誰からも愛される愛嬌と笑顔の持ち主で


どんなに、辛くても弱みなんて見せない






いつでも真っ直ぐ、前だけを見てる





そういう女のコだった






最初はただの可愛い幼なじみだって思ってた






でも、芸能界に入ってどんどん綺麗になって


女のコから女性になってくAを見て






こいつはこれからどんな風に生きていくんだろう


もっと見てみたい






そんな興味が湧いてた








その興味の中に恋愛感情があるって気づいたのは




Aの両親が亡くなった時。






１番悲しいはずなのに、１番辛いはずなのに


Aは涙を絶対に見せなかった





その時思ったんだよね





こいつ、いつ泣いてんだろうって


もしかしたら、１人で泣いてんじゃないかって




だから





こんなこと言っても無駄かもしれないって思ったけど


少しでも楽になるならって思って言ってみた





今ぐらい泣いていいんだよ

俺がいるから１人じゃねえよって






そしたら、泣いてるとこなんて見たことなかったのに


俺の腕の中で子供みたいに、わんわん泣いて





あぁ、俺が一緒にいてやんないと。



俺が支えなきゃダメだって思った







この時、誓ったよ？





俺が一生かけて守ってやろうって。



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