one’s love 3 《登坂広臣》

譲れないもの ページ23

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Aside






目を覚まして１週間






私は病院の先生にも驚かれるぐらいの早さで回復して予定よりずっと早く退院した








剛典はもちろん、りこさんや楓、晴美にもこっぴどく怒られちゃったけど


それぐらい大切に思われてることをすごく嬉しく思う









それに







マネ｢やっっっと退院ね。笑
ほんとにどうなるかと思ったんだから！！｣




｢ごめんね笑 またバリバリ仕事しますから！
許してください。笑｣




マネ｢頼むわよ、ほんと笑
あ、それからストーカーの件なんだけど、、｣



｢見つかったってね笑
臣くんから聞いた。笑｣








私が眠ってる間に、警察が動いて無事に犯人は捕まったと伝えられた









驚いたのはその犯人








私も仲良くしてた三代目についてるメイクさんだった









マネ｢びっくりだよね。笑
あんなにニコニコしてたのにAを嫌ってたなんて｣



｢うん、そうだね、、笑｣



マネ｢ほんとにマスコミには言わないつもり？
何があったか話さなくていいの？｣



｢いいの！引きずったって仕方ないじゃん！
それに…なんとなくわかる気がするから。｣



マネ｢わかるって何がよ？笑｣



｢んー、内緒！笑｣









確かに、驚いたし悲しかった








でも







ただ嫌いってだけでここまでしない









みんなは気付いてないみたいだけど


おんなじだから、私はとっくに気付いてた









あの子はきっと臣くんのことが好きだったでしょ？









それも、私が臣くんと出会うずっと前から。








突然、現れた私に自分の大好きな人を




“ 奪(と)られた ”







そんな感覚だったんじゃないかな








その気持ちがわからないほど、私もバカじゃないから





あえて、マスコミへは今回のことを伏せておくことにした



私からあの子へのせめてもの “ 情 ” のつもりで。









だけどね








私だって譲れないの






譲りたくないの






どんなに昔から好きでも、一緒にいた時間が私より多くても








私のこの気持ちは誰にも負けない自信があるから。









私の人生には臣くんが必要だから。




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