one’s love 3 《登坂広臣》

最悪の結末 ページ12

.


岩田side




タクシーでAの家まで向かう



そんな時でさえも、心配でたまらなくてタクシーの運転手を もっと早く と急かしてしまった




Aが住むマンションに着いても、エレベーターなんて待ってられなくて階段を走って部屋に向かう







でも、部屋についてインターホンを押しても一向に出てくる様子がない








岩｢ったく、何してんだよ！｣






呟いて、ドアの取っ手に手をかけるとゆっくり扉が開いた



開いてる…？






不審に思ったけど、今はそんなことどうでもよくてそのまま部屋に飛び込んだ






｢…A？！｣






叫んだ俺の視界にAはいなくて



代わりに映ったのはぐちゃぐちゃに荒らされた部屋








｢なんだよこれ、、、｣








リビングにゆっくり足を踏み入れると、テーブルの上には壊されたカメラ？とビリビリに破かれた写真







ｶﾞﾀｯ…





何が起こってるのか全く理解できなくて呆然としていた俺の耳に届いた音は




寝室から聞こえてくる



視線を向ければ少しだけど扉が開いていた









岩｢…A！！！｣









寝室に入ると部屋の片隅でAは倒れてた




駆け寄って抱き上げて、必死に名前を呼んだけど返事はない







岩｢すみません！救急車お願いします！！｣






慌てて救急車を呼んで、りこさんに連絡を入れる





１番、起きちゃいけないことが


絶対避けたかったことが起きてしまった








その時ふと、嫌な予感が頭をよぎる









もし、このまま目覚めなかったら？









そんな縁起でもないことを考えた




俺が守るなんて言って全然守れてないじゃん




こんなのヒーロー失格だ。




.

何も知らない→←助けて

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す