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作ちゃんが相談に乗ってくれたあと、俺は病室に行ってみることにした。
「優斗。」
「...そうやん、何。」
「話、しようと思って。」
「話すことなんてない。」
「優斗、なんでそんなに1人で溜め込むんだよ。」
「頼ってどうなるの?この状況が変わる?前にやってくれたことだって、結局は1部が変わっただけだろ。」
アイツらが家に押しかけた時と同じ目をしている。
頼ってどうなるのと問われて、俺は答えれなかった。
「偽の家族になんでそこまでする?繋がりは最っ低な父親だけ。そんな細い繋がりだけで、そこまでする必要は?自分の身削ってまでする必要は?」
「知らないとでも思ってた?俺が誘拐された時、居場所をタダで教えて貰ってるわけないよね。なにかと交換条件でも?」
今日の優斗は鋭い。
確かに、俺は付き合うことを条件に居場所を教えて貰った。
なにも言い返せない...
「俺の事なんてほっとけばいいんだよ。別に今更何されたってどうでもいい。」
「そんなこというな!!!」
「はぁ?」
「優斗はそう思ってるのかもしれないけど!俺がどうでもよくないからやってんだよ!!交換条件はあったよ!でも、それを呑んででも優斗を助けたかったから!!」
俺は感情的になってしまい、一気に捲し立てた。
「...だから?そういうのめんどくさい。死んだら死んだでよくね?どうせ、誰からも必要とされないんだから。」
「だから!...」
「俺はお前なんかに助けられたくねぇし。顔見たくない。どっか行ってくんね?」
優斗はそう言って病室から出ていってしまった。
まだ杖をつきながら移動してるし、追いかけようと思えば追いかけれた。
それでも追いかけれなかったのは...
俺が弱いから?
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ミナーきしれん&みちながー(プロフ) - りーさん» ありがとうございます!夏休み前で少し余裕が出来たんでちょくちょく更新させてもらいます^^ (2019年7月8日 22時) (レス) id: 25c43ab4f1 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 更新ありがとうございます!少しずつでいいので頑張ってください! (2019年7月7日 20時) (レス) id: 764e06a67a (このIDを非表示/違反報告)
ミィナ サブ - 皆さんコメントありがとうございます!先日テストが終わりましたので、また少しずつ更新していきます。(ただ、またすぐテストがあるんですよね…)なるべく更新できるよう頑張ります^^; (2019年6月23日 0時) (レス) id: 3d39144444 (このIDを非表示/違反報告)
ルマンド - うわーこの話凄い好きです!気長になってるので頑張って下さい! (2019年6月17日 0時) (レス) id: 8600a6ad35 (このIDを非表示/違反報告)
りー - とても面白いです。続き楽しみにしてます。 (2019年6月10日 17時) (レス) id: 764e06a67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミィナ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/0jm32959291/
作成日時:2019年6月2日 17時