年齢不詳の23歳 ページ47
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Reia.N
『嶺亜くん、お誕生日おめでとう！』
4月2日、4時2分。
突然電話がかかってきて何事かと思えば、ディスプレイに表示されたのは大好きなあの子の名前。
ああそういえば今日誕生日だったなと周りのメンバーを黙らせて電話に出た。
「ありがとう。わざわざ電話まで」
『ほんとは1番にお祝いしたかったんだけど、気づいたら寝ちゃってて。今大丈夫だった？』
「うん、ちょうど休憩中」
『よかった。ほんとは直接会いたかったんだけど…ごめんね』
「仕方ないよ、この時期だし」
大人の対応をしてみたものの、本当は直接会いたかった。
祝ってほしいとかじゃない。
ただ顔が見たかっただけ。
おめでとう！と満面の笑みで言ってくれるあの姿は1年に1度の楽しみだったのに。
『落ち着いたらさ、ご飯いっぱい行こうね』
「そうだね」
『どっか遠出もしようね』
「どこ行きたい？」
『嶺亜くんの行きたいとこでいいよ、お祝いなんだから！』
「えー、俺？」
俺の行きたいとこ、を考えてみても、Aが喜んでくれるとこばかりが思い浮かんでしまう。
遊園地…はA絶叫ダメだし。
あんまり遠すぎてもAが疲れちゃうし。
どこがいいかなあ。
『嶺亜くん？』
「ん？」
『行きたいとこ、考えといてね』
「はいはい」
『じゃ、私仕事あるから』
「大変だね、この時期に」
『7 MENだってリハでしょ？(笑)』
頑張ってね、と言って切れた電話。
ほんの数分だったし声だけだけれど、何だかだいぶ癒された気がする。
…よし、頑張るか。
＿＿＿＿＿＿＿＿
本「嶺亜顔やば」
琳「どうせ姐さんだよ、あの様子じゃ」
矢「いいなー、俺もAちゃんと電話したい」
今「…俺昨日した」
大「ずりぃぞこんぴー！」
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2020年2月24日 11時
