デート！？ ページ40
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「これどういうこと！」
「…はい？」
楽屋で寛ぐ日南にスマホを突きつける高橋。
周りには他のメンバーも揃っていた。
「何これ」
「聞いてませんけど！」
「言ってませんけど？」
突きつけられたスマホの画面には、《遭遇情報》の文字。
先日阿部とカフェで勉強していた時のものらしい。
「阿部くんとデートって何！？」
「いや勉強教えてもらっただけだし…ていうか何を今更」
「今更！？今更って、前もあったの！？」
「いやそりゃ先輩だし。今まで私が誰と会っても何も言わなかったじゃん」
「だって今まではAちゃんの口から聞いてたから…」
「いちいち報告する義務なくない？」
ぷん、とそっぽ向いて本を読み出す日南に、反抗期だ！と項垂れる高橋。
揃って高橋を慰めるメンバーの姿に、ため息をついた日南は本を閉じた。
「あのねぇ、阿部くん10歳も年上なんだよ？デートなんて言わないでしょ」
「向こうはどう思ってるか分からないじゃん！」
「ないでしょ。ないない」
「ていうか最近メンバーに構ってくれなくない？」
「仕事で会ってるし」
「俺ともデートしようよA」
「涼くんチャラいんだもん」
またそっぽを向いた日南に反抗期！！と騒ぎ立てるメンバー。
うるさい！と本を投げ楽屋を出ていった日南だったが、一旦楽屋のドアを開けある言葉を言い放った。
「今日は嶺亜くんとデートしてくるね」
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「…………………ちょっと待てぇ！！」
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2020年2月24日 11時
