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ぶるっくside
なか「A!?」
慌ててなかむが首を切ったAの近くに行く。
Aから溢れだした血はとどまることをしらず彼女の病衣を深紅に染めていく。
みんながAの周りに集まっているとき、僕はその場から動けなかった。
やがて、看護師さんが来た時にはもうAは絶命していた。
誰も僕たちを責めなかった。
Aも、最期の最期には僕たちのせいではないと言っていた。
だが、それが僕の心を余計締め付けた。
葬儀も終わり、僕らがただ茫然としていた時だった。
僕らの携帯に一件のメッセージが入った。
それはこの世にはいないはずのAからのものだった。
―――
皆様がこれを呼んでいるときには恐らく私は点滴の針で死亡した後だと思われます。
午後5時30分ごろに私はその行動をとったのでしょうね。
いや、私は誰かの説得や治療で生き延びているのかもしれませんが。
この時間は元から決めていた時間ですが、特に意味はございません。
さて、死んだ後に皆様を責め立てるのは違うと思いますのでここで責めるのはやめておきます。
たとえ皆様が私のことを嫌いでも、私は皆様のことが大好きでした。
「喧嘩別れ」は誰も悲しまずに済む別れ方です。
ですから、私はあえて皆様にひどいことを言いました。
許されなくても仕方ないです。ついでに言うと、私は皆様のことをちゃんと許しています。
「許してない」とは言ったかもしれませんが今思えば仕方のないことですもんね。
もし、皆様が自分を責めているのなら許してあげてください。
堅苦しい文はもう終わりにしましょう。
最後に、みんなと会えてすごく楽しかった。
こんな形で別れるのを許してね。じゃあ、さよなら。
大好きな皆様へ A
―――
――――――――――――――――――
もうこれで完結です。
ありがとうございました。
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yurei(プロフ) - 友希那さん» ありがとうございます。 (2019年8月5日 19時) (レス) id: 66922ea055 (このIDを非表示/違反報告)
友希那 - 自然と涙が…すごくいい作品だと思いました (2019年8月5日 18時) (レス) id: 43ce5d2e93 (このIDを非表示/違反報告)
yurei(プロフ) - よるさん» 頑張ります (2019年7月24日 9時) (レス) id: 66922ea055 (このIDを非表示/違反報告)
よる - あぁ、、、続きが知りたい。(←迷惑かけんな) (2019年7月23日 21時) (レス) id: ab3e76bedb (このIDを非表示/違反報告)
yurei(プロフ) - シモンさん» あざっす (2019年6月14日 19時) (レス) id: 66922ea055 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yurei | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/WT_MT_tanpen/
作成日時:2019年6月2日 16時