王道ヒドインなお姉ちゃんは…。 ページ4
｢ただいま戻りました｣
お姉ちゃん用に設計された、対戦車砲でも撃ち抜けないドアを開けると、私は言った。勿論返事がこないのは知っているけど、つい言ってしまうのだ。
西洋建築好きなら見惚れてしまうほど立派で広いロビーは静寂に包まれていて、誰もいないことを確認すると、私は息をついた。
｢つっかれたー…｣
まさか、いきなり姉が転校してくるとは思わなかった。前の学校のｲｹﾒﾝ君や一匹狼君のフラグはどうしたんだろう。
考え事をしながら廊下を歩いていると、不意に声がかけられた。
乃恵留｢Aちゃん、おっかえり〜^^｣
｢お、お姉ちゃん…!? 学校探索は?｣
驚いた。お姉ちゃんは放課後山田くんと学校探索していたはずじゃ…。
乃恵留｢栄一君が具合悪そうだったから、途中で帰ってきたんだ…｣ｼｮﾎﾞﾝ
｢あ、そう…｣
いきなり名前呼び。具合が悪いってまた、顔を赤らめてたとか…?
乃恵留｢何かね、急に頭が痛いって…心配だなぁ…｣ｳﾙｳﾙ
あ、たぶんおそらくきっとそれ神経性のだ。山田くんは常識人だから、いろいろ思うことがあったけど、我慢しまくったんだろう…。山田くん、マジごめん。
｢あ、お姉ちゃん、それ…｣
目を潤ませるお姉ちゃんから伸びる『プラグ』。青白く発行するそれは、まだお姉ちゃんが『メンテナンス』中だということが伺える。
乃恵留｢ふぇ?なんかね、義手の調子がイマイチでね、おじさんに見てもらってるんだ｣
｢Aちゃん、おかえり｣
お姉ちゃんの後ろから、お姉ちゃん専属"技師"の文彦(ふみひこ)叔父さんが顔をのぞかせる。大好きな叔父さんに最後にあったのは2ヵ月以上前だから、とっても懐かしい。
叔父さんと久々に会えた嬉しさと、山田くんへの申し訳なさでその日は眠れなかった。
――――
富家耶乃恵留(ふかやのえる)
身長:160cm(全長)
体重:20kg(義手・義足・人工臓器除く)
髪の色:ピンク(人工)
目:ピンクと茶色のオッドアイ(人工)
キレると目の色が変わる(機械だから)。
勉強も運動も完璧(機械だから)、恋愛に関しては超鈍感(機械だから)。
ドアをしょっちゅう壊すのも、機械だから。KYなのも、機械だから。一人称とかはもとから。
お姉ちゃんは半分ロボットなので、義手とか除いた本体は20kgです。苦しいかな…。
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リン - 悪女DQNネーム...この先彼女はどうなってしまうのか？続きが楽しみです！書籍化してもいいくらいですよ！ (2016年4月17日 12時) (
レス) id: c8108311cd (このIDを非表示/違反報告)
浬(プロフ) - なななさん» ありがとうございます!これからも頑張ります! (2014年3月24日 20時) (レス) id: 1caf069481 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - めちゃくちゃおもろいっす!!www更新頑張って下さいね〜!! (2014年3月23日 20時) (レス) id: 61c1517508 (このIDを非表示/違反報告)
浬(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!頑張ります! (2014年2月20日 20時) (レス) id: 1b3f67fa2b (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白いです！更新ファイトです！ (2014年2月20日 18時) (レス) id: dfdc9c234b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プ | 作成日時：2013年12月8日 14時
