王道ヒドインなお姉ちゃんは…。【オリジナル】

｢僕とテストとしょうかんじゅ…｢｢｢ストップ!!｣｣｣ ページ13

あの時、あまりにテストが簡単すぎてつい口に出しちゃってたのがまずかったらしく、今僕はAちゃんに正座でお説教をされていた。うぅ、足が辛いよぉ…

｢ホラお姉ちゃん、足崩さないでちゃんと聞く!｣

ピシャリと足を叩かれた。こういう時のAちゃんは人が変わったみたいだ。

｢…もう一度聞くよ、テスト中は?｣
乃｢喋らない｣
｢クラスメイトは?｣
乃｢苗字呼び｣
｢教師のヅラは?｣
乃｢スルーする｣
｢…よろしい、行ってよし｣

やっと解放され、よろめきながら部屋へ向かう。早く部屋に戻って、前の学校の友だちとチャットがしたいな。

｢おや…乃恵留ちゃん、こんにちは｣
乃｢あ、文彦叔父さん!こんにちは｣ﾆｺｯ

文彦叔父さんが【関係者以外立ち入り禁止】と書かれたドアから出てきた。叔父さんは僕の顔をちらりと見ると、ニコリと笑った。

｢今日も元気そうだね、具合はどうだい?｣
乃｢さっきAちゃんに怒られてて、足がしびれたよぉ｣
｢へぇ…やっぱり昌親兄さんの技術はすごいな…感覚まで再現するなんて…｣
乃｢ふぇ?何か言った?｣
｢ううん、なんでもないよ。お父さんによろしくね｣

そう言って、叔父さんは僕の頭を撫でてまた部屋に戻った。僕もおじさんを見送ってから部屋に戻って、夜遅くまでチャットを楽しんだ。


そして翌日、Aちゃん曰く”まともに生まれ変わった”僕を見た山田くんが、悲鳴をあげたのは別の話。

乃恵留と豆の日→←山田くんとお姉ちゃん、１

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