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「違うよ。大我くんのことは先輩として、とか友達としては好きだけど、恋愛感情で好き！とはならなかった。」
「けど、散々京本のかっこいいって、」
「北斗。かっこいいと好きは別だよ。恋愛初心者の北斗にはわからないか。笑」
なんて、ちょっと揶揄ってみる。確かに大我くんに一目惚れしたのは事実だけど、気になるまでしかいかなかった。かっこいい＝好きになるのならば、世の中の人たちみんな簡単に恋に落ちちゃうよ。
「馬鹿にしてる？」
「んー、してるかも。」
「だから前も言ったけど歳上を揶揄わな「私の気持ちに気がつかない北斗のことは馬鹿してるかも？」え？」
「散々待たせてごめんね。」
「え？ちょっと待って話が見えない。」
珍しく頭が混乱してパニック状態の北斗に、可愛いなと思ってしまう。そして、混乱状態の北斗に私はこう口にする。
「だから、私も北斗のことが好きだよって言ってるの。」
「………え、！？」
「びっくりしすぎ。笑」
「本気で言ってる、？冗談とか、ドッキリとかじゃなく………？」
「本気だよ。思い返してみれば、いつも北斗は私の隣にいてくれたよね。それが当たり前だと思ってた。けど、それって当たり前なんかじゃなくて、北斗が私のことを思ってしてくれてたことなんだよね。そんな北斗に、私は特別な感情を抱いてるんだって気がついたの。こんなに時間かかってごめんね。」
思っていることは全て伝えられた。けど、北斗からはなにも反応がなくて。もしかして、もう私のこと好きじゃなくなっちゃった、？なんて不安になる。
北斗？と名前を呼ぶと、北斗は後ろを向く。
「え、どうしたの、？」
「今こっち見ないで………。」
え、なんで？と言って顔を覗き込むと、北斗は涙を流していた。
「え、泣いてる、？」
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作者名：陽奏 | 作成日時：2023年7月13日 22時
