君は太陽 (ページ6)

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『ゆ、と？』

目を覚ますと保健室で隣には優斗がいた

「そう！お前化学室で倒れてたんだよ？」

『そうなんだ、優斗が運んでくれたの？』

「うん。昼休み屋上行ってもいねーから探したら倒れてるしまじで心配した」

『化学室に提出物あったんだけど先生いなくて。ほんと迷惑かけてごめん、』

「迷惑だなんて一ミリも思ってねーよ。むしろ無事でよかった」

優斗と出会って太陽みたいな優斗にいつの間にか惹かれてた。

だけど優斗はジャニーズで私は死んじゃうのに好きなんて気持ち伝えられなかった。

だから好きなんて気持ちは押し殺すことにしてた。

それに最近ずっと避けられてたから嫌われたのかと思ってたのに

そんなこと言われたら好きな気持ち捨てられないじゃん

『先生は？』

「出張だからって行っちゃった。ただの貧血だから目覚めたら帰っていいってさ」

『そっか。てか優斗授業は？』

「お前がこんなんなのに授業なんか受けてられっか」

『いや授業の方が大事でしょ…』

「いいんだよ俺のことは」

『…ありがとう。じゃあもう帰るね。優斗も帰りなよ』

「ちょっと待って」

『なに？』

帰ろうとすれば真面目な顔をして私の腕を掴んできた優斗。

「…お前さ、病気なの？」

なんで優斗が知ってるの？

家族以外には隠してた。ましてや好きな人である優斗には知られたくなかった。

こんなこと言ったら優斗の笑顔が見られなくなるって分かってたから。

「その反応はそうってことか」

「ごめん、ノート見たんだ」

あぁ日記にしてたあのノート見られちゃったんだ

私が倒れたばっかりに今まで頑張って隠してた努力が水の泡になっちゃった、

ならもう隠さなくていいや。

『…そうだよ。余命二年ってとこかな。』

「…なんで俺に隠してた？」

『…そんなの知られたくないに決まってるっ！』

『きっと私が病気でもうすぐ死ぬなんて知れば今まで通りにはいかない。』

『優斗の笑顔が見れなくなるし優斗が離れていくって思ったの、』

『優斗のこと大好きなのにそんなの耐えられない…』

「そんなの勝手に決めつけんなよっ！」

勢いに任せてした告白。結局優斗が離れていくならもうどうにでもなれという気持ちだった

でも怒ってるような悲しんでるような優斗に抱きしめられてると気付くのに時間はかからなかった