君は太陽 (ページ3)

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『なんかごめんね笑てか同い年だし敬語いらなくない？』

「同い年！？てっきり年上だと思ってた…」

『それバカにしてる？』

「いやいやいい意味で！大人っぽいなぁって」

『…そう見せてるだけだよ』

そうポツリと呟いた顔はどこか悲しそうで目が離せなかった。

何て言えばいいか分からなくて俺はただ彼女の顔を見つめて黙ることしかできなかった。

『そんな顔しないでよ、そういう意味で言ったんじゃないから笑』

「あぁうん、」

『そういやこんなに話してて名前聞いてなかったや！笑なんて名前？』

「高橋優斗」

『高橋くんね！私は小原美嶺って名前だよ』

「小原さん、」

『あっ！！』

「え、なに？」

『そろそろ行かなきゃ授業遅れちゃう！』

「めっちゃ急じゃん笑」

『ふふっ、高橋くんが笑った！』

「逆に俺をなんだと思ってたの？」

『だってずっと緊張してたんだもん笑』

「人見知りなだけだよ」

『まぁでもそうやって笑ってた方がいいよ』

「…ねぇ、」

『ん？』

「またここ来たら会える？」

自分でもなんでこんなことを言ってるのか分からなかった。

だけど初対面のはずの小原さんといる空間はなぜか落ち着いて安心感があった。

『私はいつでもここにいるよ。それに屋上って基本入っちゃいけないから私しかいない笑』

「えっ、そうなの！？」

『転校してきたんだから知らないのも無理ないよ笑』

『だからここにいるのは秘密ね？』

「まじか、転校早々やばい奴決定じゃん俺…」

『ふふ笑じゃあそろそろ行きますか。何組？』

「４組」

『１組だからクラス違うや』

「そうなんだ、じゃあまた」

『うん、またね』

その日から屋上で話した日は必ずまたねという言葉を交わすようになった。