IV ) ページ5
【Side Soya.I】
今日は久しぶりの1日オフだ。暑いから家で寝腐ってようか迷ったけど折角だしバーゲンでも覗こうかと1人原宿まで来ていた。
お目当てのものから一目惚れしたものまで気付いたら結構な量の買い物をしていた。
猪狩「重たいしそろそろ切り上げっかな…ってあれ龍我…？」
声をかけようと1歩踏み出した矢先、俺はその場に踏みとどまった。
龍我の隣には恐らく同世代くらいであろう女の子がいたからだ。
ボブカットのホワイトヘアーにモノトーンスタイルのその女の子は龍我と並んでも引けを取らないスタイルの良さで本人達は楽しそうに談笑しているだけだが、明らかに2人とも周りの注目を集めていた。
猪狩「…って冷静に観察しちゃったけどあんだけ目立ってたらやべーんじゃね…？」
かといって俺が直接龍我に声を掛けにいったらそれはそれで目立つだろうし…
とりあえず龍我にLINEしてみることにした。
猪狩「いま原宿にいる？俺も近くにいるけどお前と彼女(？)すげー目立ってるぞ、っと。」
そのまま龍我の様子を伺っていたら俺からのLINEに気付いたみたいで2人とも被っていたキャップを深く被りなおしてからキョロキョロと俺を探しはじめた。
するとすぐ女の子の方が俺に気付いたみたいで龍我を置いて俺の方に駆け寄ってきた。
ってえ？！これやべーんじゃねーの？！俺巻き込まれる感じじゃない？！
『ガリさん！ひとりでなにやってるの！』
突然ヤバい女に巻き込まれると思っていたら、聞き覚えのある声が聞こえて俺の思考は完全に停止してしまった。
佐藤「あやちゃーん！はやいって！ちょっとまってよ！」
『あ！りゅがたん置いてきちゃった〜』
猪狩「…は？…あや…？」
『あはは〜ガリさんびっくりしてる〜！やっぱりわたしって気付いてなかったんだ〜』
佐藤「いやそんだけイメチェンすればみんなびっくりするでしょ〜」
目の前で繰り広げられる呑気な会話に目が点だ。
そもそも常に同じグループとして一緒に行動している俺が声を掛けられるまであやだと全く気付かなったのには理由がある。そうあやと言えばの黒髪サラサラロングがそこにはなかった。
『明日のレッスンのときにみんなをびっくりさせようと思ってりゅがたんと一緒に美容院に行ったんだけどガリさんフライングしちゃったね〜』
龍我が知らない女の子と歩いていた訳じゃないと分かってほっとしたが、次は大胆なイメチェンをしたあやに別の意味でドキドキさせられる番だった。
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由羽(プロフ) - こはてぃさん» 誤字ご指摘ありがとうございました(；；)これからも更新頑張りますので引き続きご愛読いただけますと嬉しいです！ (2019年8月17日 1時) (
レス) id: fe34707856 (このIDを非表示/違反報告)
こはてぃ(プロフ) - こんばんは 楽しく読ませて頂いてます！ ひとつだけ言いたいことがあります みずきくんの漢字間違ってますよ瑞希ではなく瑞稀ですよ〜 (2019年8月17日 0時) (レス) id: 591bbc3948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：由羽 | 作成日時：2019年8月4日 2時
