君との恋［HiHi Jets］ (ページ11)

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作間「初めての電車通学でしょ？」

A1人で電車に乗るとか心配だから
担当に入学式の日は朝から仕事って言っておいたんだよね。
延期になったから学校来れましたって言えばいいやーって思って笑

なんて言われたら、期待しちゃうじゃん。
龍斗くんのばか。

私達の高校は涼くんや瑞稀くんが通っている高校みたいに
芸能コースがある訳ではないけれど
芸能活動をしている人が数人かいるからそれなりに先生達も理解してくれているらしい。

たわいもない話をしながら駅まで歩き
電車に乗る。

満員とまではいかないけれど
電車内はそれなりに混雑しているから
自然と無言になる。

周りにも高校生らしき男の子がちらほら見えるけれど
やっぱり目の前にいる龍斗くんが圧倒的にカッコイイ。

この姿を近くでずっと見れる
龍斗くんと同じクラスの人が羨ましい。

やっぱり、龍斗くんの事が好きな人もいるんだろうな。

ただでさえ龍斗くんはお仕事で可愛い人や美人な人と会う機会が多いから
私なんて適わないよなぁ...

小さい頃から一緒にいるけど
ただの普通な女の子でしかない私に勝ち目ないじゃん

せっかく龍斗くんと一緒に登校しているのに
頭の中はそんな事ばかりぐるぐるしていて

作間「気分悪くなっちゃった？大丈夫？」

龍斗くんを見ていたはずが気付いたら俯き気味になっていて
気分が悪いのかと心配かけちゃったみたい

「大丈夫だよ」と口を開こうとした瞬間
電車が大きく揺れてバランスを崩しそうになった