高橋カップル。

・ ページ21

、





お粥を作り終わって部屋に戻る途中、廊下に辛そうな優斗が。




「は？！何してんの！」


「だって、起きたらAいないから…」


「部屋戻るよ！！」




嬉しいけど、風邪こじらせてまで来てほしくない


悪化したらどうするの。

明日稽古行くって言ってたじゃん。






部屋まで戻り、ベッドに入れる



さっきより顔赤くなってるし。

絶対熱上がってるでしょ。





「とりあえずお粥食べて？」


「うん」



今日ぐらいは甘えさせてあげよう。と思って、口を開けた優斗にお粥を食べさせた





「ん、うまい」


「良かった」




辛くても美味しいって言ってくれるなんて、どんだけ優しいの





少な目に作って正解だった。


結構辛かったらしく、3分の2くらいで食べるのを止めた




「もういいや。ありがとね」


「んーん。じゃあ、薬のんで」


「口移しして」


「バカか。」




普段は食べさせたりしないから、食べさせて調子に乗ったのか、今度は口移し



したら私に移って優斗は治るのかもしれないけどさ、ね？(





「ね、A、お願い。」


「う…」





ずるい

私がこの表情に弱いの知ってるくせに

いつも元気で煩い人が、静かにお願いしてきたら断るにも断れない




「、水だけなら」




ほら、こうやって許しちゃうんだ




「んふふ、ありがとう。」


「ほら！薬口に入れて」




優斗の口に薬を入れて、私の口に水を含む





そして、口移し。









「っ、ありがと」


「ばか」


「移ったら看病するから笑」


「移ってからじゃ遅いでしょ？笑」


「まあね笑」


「もう休む？」


「そうしよっかな」


「おやすみ」


「待って」


「え？」



優斗の頭を撫でてお粥を片付けようと立ち上がると急に呼び止められた





「一緒に寝て」


「、は？」



今日の甘えた度異常なんだけど。

袖をつかんで、私が弱いお願い顔。

ずるいって！！





「はぁ、、わかったよ」




返事した瞬間、ベッドに引き込まれて抱き枕にされた





「ちょっ、苦しい」



そう言っても返事がないから顔をみると、なんと、爆睡。



はやくない？

やっぱり疲れてたんだな。





「お疲れ。」




一言いって、私も眠りについた









、

・→←風邪

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す