お前ら全員整形手術してこい【青葉城西】

バス席とぉ、及川先輩！ ページ41

姫子side


「ごめんなさぁい！！遅れちゃいましたぁ〜！」


集合時間より５分遅れてしまったけど、及川先輩は笑って次から気をつけてね、と注意してくれた。


次は、バス席。


「あれ？Aちゃんは？」


遅刻したのかな？

だったらいい気味だけど。


及川「ああ、Aちゃんは眠いからってそのままバスに行っちゃった。多分寝てるよ」


「勝手に寝るなんてぇ！自分勝手ですね、Aちゃんは！！」


ありえない。

まだバスの席も決めてないのに。


「はぁい！！私、及川先輩と一緒に乗りたいでぇす！！」


及川「え…お、俺？？」


あの及川先輩が驚いてる。

いつもはない、その表情がとても新鮮で、嬉しくなった。


「ふふっ！先輩動揺し過ぎですよぉ〜」


Aちゃんが誰と座ろうとどうでもよかった。


だってまずはイケメン、しかも主将の及川先輩を味方につけないといけないでしょ？


昨日、馬鹿みたいに騒いでくれたおかげで、しっかりとポケットの中からボイレコ取れたし。


あの時は少し驚いたけど、それからずっとついてる気がする。



だって及川先輩もあの時「岩ちゃんに話してみるね」って言ってたし！


「せーんぱい！乗りましょ？ね？」


及川先輩の手を握る。


少し汗ばんでいたけど、緊張してくれてたんだと思うととても嬉しかった。


及川「…岩、ちゃん……？」



岩泉先輩は及川先輩の視線に親指を立てた。




ここにはもう、私の味方がいる。


そう、確信した。

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