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Story294 ページ7

俺も一緒に行く!と言い張る杏寿郎は、行冥さんが抑えた。女性ものもあるから、しのぶちゃんと蜜璃ちゃん、そして電気屋に行きたいと言う小芭内を連れていくことにしたんだ。嫁ズがほしいものは、リストアップしておいた。


「それで、最初に電気屋いく?嵩張るなら後にするけど」


エンジンを掛けた運転席で、後部座席を伺う。蜜璃ちゃんの横で幸せそうなオーラ(表情はあまり変わらないのがデフォルトだけど)を放つ小芭内が、この空気を壊すな、バリの睨みを効かせた。


「嵩張るものではない。カメラのレンズとえすでぃかーどとやらを買いに行くだけだからな」
「あーなるほど。でも精密機械だな。…じゃ、後回しにしよう。最初に前にも行ったショッピングモールだね。みんなの旅行用カバンを買って、その後電気屋さん」
「皆さんが解散した後で、1番近いスーパーに皆で行きましょう。今日は鍋というのはどうです?」
「いいわね!好きなものを買えばいいと思うわ!」
「じゃ、決まり!みんなシートベルトした?出発しまーす」


ブイーン、と発進。大通りを走る間、蜜璃ちゃんは今日から一週間の女性たちだけの生活に心を躍らせていた。楽しみねしのぶちゃん、Aちゃん!と笑う彼女の横で、小芭内は遠い目をしている。ま、小芭内からしてみれば、一週間も蜜璃ちゃんと離れるのは嫌なんだろう。元の世界では任務だなんだって忙しかったしそれが普通立ったんだろうけど、こっちに来てからは毎日毎日顔を付き合わせているんだ。気持ちはわかるぞ。生きろ、小芭内。


ショッピングモールについてから、すぐ鞄屋さんに向かう。


「ボストンバックタイプとキャリーケースタイプと、どっちがいいかな?」
「キャリーケースは使いやすそうだし持ち運びも楽そうね。でも使わない時のしまい場所に困らないかしら?」
「あまりに大きいものだと、そうですね。今回は一週間ですし、そこまで大きなものは必要ないでしょう」
「俺はキャリーケースのほうが良いな。入れたものがぐちゃぐちゃにならなさそうだ」
「あー…小芭内神経質だもんね」
「斬るぞ小娘」
「久々に言われた小娘!」


いつも通りわちゃわちゃとしながら、いやでもそもそも服の布面積の問題で荷物が大きくなりそうな行冥さんと天元、そして玄弥には、かなり大きめのボストンバッグ。普通サイズを幾つかと、キャリーケースを六個。


(前と違って)
(全部自腹じゃないから)
(安心して買い物ができる!)

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灯霧(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます。いまとてもバタバタしているのですが必ず更新いたします! (2022年7月19日 21時) (レス) id: e0bf1f0d56 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2022年7月14日 2時) (レス) @page47 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - pppさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!この先をどう進めていこうかというなは決めているのであとは書く時間だけなのですが…なかなか難しくて申し訳ありません。でも最後までやりますのでお待ちください! (2022年5月23日 14時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
ppp - この作品が好きで最初から何度も読み返してます。更新、なかなか大変かと思いますが、続きを楽しみにしております。 (2022年5月22日 20時) (レス) id: f728de7b66 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - むるさん» ありがとうございます、励まされます! (2022年3月28日 21時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2021年12月4日 15時

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