Story300 ページ13
「まぁ…しのぶちゃんは、なんとなく義勇っぽい」
「冨岡さん、ですか?…確かに、接する機会は多いと思いますが」
「て言うか個人的にはぎゆしのを超推す。ダメなの?」
まぁこれは、完全に私の独断と偏見なんだけどさ。こう、しのぶちゃんの対応というか接する態度とか、そう言うのがね?義勇を相手にしている時が一番、楽しそうなんだよね。
「うーん…正直今まで、鬼殺の事しか考えていなかったので…。そういう目で殿方を見たことがない、というか…」
「しのぶちゃんは真面目だもの!とても頼りになるのよね!」
「ありがとうございます、甘露寺さん。…まぁとにかく、そういう訳で私は今のところ、どうこうというのはないですよ」
「そうなのかぁ。ちょっと残念だなぁ。ぎゆしの、絶対尊いと思うんだけど」
「いえ、あの、人の恋愛で楽しむのやめません?」
「それ、特大ブーメランだよ。しのぶちゃん」
珍しく私にツッコミを入れられるしのぶちゃん、実は動揺しているとみた!こうやって少しずつぎゆしのを推せば、もしかしたらワンチャンあるかも!よし、がんばろ!そしてこの勢いでおばみつだ!
「蜜璃ちゃんは?さっき杏寿郎たちのことは聞いたけど…例えば、小芭内は?」
これはあからさますぎるかなぁ。でも蜜璃ちゃんのことだから気づかなさそう。と思っていたら案の定全然気づいていない様子で、顔を赤くする蜜璃ちゃん。
「伊黒さん!?その、ネチネチしていて素敵よね!」
「ネチネチのどこに素敵要素が」
「それな、しのぶちゃん」
思わずつっっこんだしのぶちゃんに便乗。あのネチネチは単なる精神攻撃だよ!?小芭内が君にはやっていないだけで!!!
「で、でもね!私の隊服に履いていた靴下も、寒いだろうって伊黒さんが贈ってくださったの…!ネチネチしちゃうのはきっと、みんなのことを人一倍見ていて心配のあまり言っちゃうのだと思うのよ…!」
「…意外」
こう言っちゃぁなんだが、蜜璃ちゃんは全てをひっくるめてキュンキュンしているので、細かいところまで観察しているような気はしてなかった。ごめん、蜜璃ちゃん。私は蜜璃ちゃんを甘く見ていたみたいだ。よくよく考えれば、誰にだってキュンキュンできると言うことは、誰にだって良い場所を見つけることのできるポジティブな観察眼があると言うことだし。
(蜜璃ちゃん、ごめん!)
(え!?な、なんで土下座!?)
(ふふ、素直で良いですねぇ、Aさんは)
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灯霧(プロフ) - シンヤさん» コメントありがとうございます。いまとてもバタバタしているのですが必ず更新いたします! (2022年7月19日 21時) (レス) id: e0bf1f0d56 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2022年7月14日 2時) (レス) @page47 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - pppさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です!この先をどう進めていこうかというなは決めているのであとは書く時間だけなのですが…なかなか難しくて申し訳ありません。でも最後までやりますのでお待ちください! (2022年5月23日 14時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
ppp - この作品が好きで最初から何度も読み返してます。更新、なかなか大変かと思いますが、続きを楽しみにしております。 (2022年5月22日 20時) (レス) id: f728de7b66 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - むるさん» ありがとうございます、励まされます! (2022年3月28日 21時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2021年12月4日 15時