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Story145 ページ6

「それで結局、Aちゃんが好きになる殿方って、どんな方なのかしら!」
「……それ、答えなきゃダメ…ですよね。ちょっとまってて」


グイグイと迫り来る蜜璃ちゃんに負けた。仕方ない。冷蔵庫からビールを取り出して、グラスにあける。それをグイッと飲んでから、白状した。


「彼氏いない歴がそのまま年齢ですよー。片想いは…まぁ2回……かな?大学の時の先輩に」
「おや、意外ですね。お付き合いくらいはあるのかと思っていました」
「なんかねぇ、私こーいう性格でしょ?面倒見良すぎて、後輩とか同期には姉御扱いされることが多かったんだよ。先輩には、異性として見られることはほとんど無かったなぁ。なんつーか…妹分?みたいな感じ」
「Aちゃん自身は、どんな殿方に惹かれるのかしら」
「そうだなぁ……優しくて、甘えさせてくれる人……かな?」
「それって、所謂一般論では?」
「そうとも言う。つまり好みらしい好みって、あまりないのよ」


グラスの中身を飲み干して、またビールを注いだ。もっとキャピキャピしたお話をご所望だったのなら申し訳ないけど、私はこんな人なのだ。


「うーん…それじゃあ、Aちゃんがキュンキュンする仕草とか行動って、ないのかしら?」
「キュンキュン、ねぇ……。頭をポンポンされると、弱いかなぁ」
「撫でられるのが嬉しいと」
「と言うか…味方になってくれる、って言った方がいいかな。昔は結構、敵も作ってたから。私のやってる事は間違ってないって肯定してくれたのが、凄く嬉しかったの」
「それで片想いなのね……」
「うん。その先輩自身は、頑張ってる後輩を労った、くらいにしか思ってなかったと思うよ。…ていうかなんで私ばっかり!蜜璃ちゃんたちの話も聞かせてよ!」
「まぁ甘露寺さんに関しては、言わずもがなですけどね」


え。え?としている蜜璃ちゃんを見て、私としのぶちゃんは顔を見合わせて笑う。こそばゆいくらいに全力で片想いしている伊黒さんを思い浮かべたのだ。


「わ、私はそんな、お話するような事ないわよ!」
「えー、どうかなぁ。伊黒さんとか、どうなの?」
「伊黒さん!?私には素敵すぎて勿体ないわ……!」
「案外、そう思っているのは甘露寺さんだけかもしれませんよ?」


(顔を真っ赤にして俯く蜜璃ちゃん)
(なんて尊いのか……!)

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ぽっぽ - なんか神様、まどまぎのきゅうべぇ感あるぞ (4月21日 1時) (レス) @page1 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 慧さん» コメントありがとうございます!まさに夢主もそんな状態だったと思われます(笑)私も書いててちょっと背中がむずがゆくなったのでwww応援ありがとうございます!これからも頑張ります! (2020年4月7日 23時) (レス) id: 94f5b58c39 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 夢オチだった瞬間、頭から布団を被って暫く出られませんでしたw羞恥と興奮とその他諸々が行き場を失って…wご自愛下さい。お待ちしております! (2020年4月7日 23時) (レス) id: e2c5fada44 (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 未光さん» お返事遅くなって申し訳ありません!お気遣いありがとうございます!今はまだ更新停滞気味ですがまた書くので、少しお待ちください! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
未光(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します!みんなが幸せになれる世界線を待っていました。毎日楽しく読ませて頂いてます!言葉の遣い方が丁寧で大切に書いてくださってるのが伝わってきます!お身体ご自愛くださいね! (2020年3月27日 2時) (レス) id: 6d662f3b66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年3月9日 13時

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