Story87 ページ46
9時頃になり、支度のできた2人とむいくんを連れて車にいく。玄関から(ドアは相変わらず壊れているけど…)見える景色に、蜜璃ちゃんと伊黒さんの足が止まった。
「…な、なんだ、これは…」
「すごぉい…」
「はいはい、2人ともびっくりしてないで車に乗ってね。むいくんは助手席で」
「うん」
むいくんを前に、ドアを開けてあげて後部座席に2人を押し込む。これ車!?と騒ぐ蜜璃ちゃんをミラー越しに確認しつつエンジン始動。さぁ、ドキドキ☆ショッピングの時間だ。何がドキドキ?そりゃみんなが身バレしないかのドキドキだYO!
流れる景色に、後ろの2人は唖然としていた。この時ばかりは伊黒さんのネチネチもない。車中が静かなまま、前にも行ったショッピングモールへとつく。今日は日曜ということもあり、結構お客さんが多そうだ。もう入り口前に行列が並んでいる。
「みんな、はぐれないように注意してね」
「はーい!」
見たこともない景色にうきうきしているのだろう、蜜璃ちゃんの元気な返事。対してむいくんと伊黒さんはとても静か。
「むいくん、伊黒さん、大丈夫ですか?」
「…やっぱり人混みは嫌い」
「……」
ぼそ、と言ったむいくんの横で、伊黒さんは目を大きくしてあたりを見回している。あ、ちなみに蛇はおいてきてもらった。そこでもひと悶着あったけれど、さすがに、ねぇ。せっかく包帯はずしてもらったのにあの蛇いたら、一発で警察に通報されてしまう。そんな伊黒さんの頭には、不死川さん用にかった帽子。
開店と同時に列が動いた。あっという間に店内は人混み。その中でやっぱり最初に行ったのは、眼鏡屋さん。聞いてみると、伊黒さんは目が悪いらしい。…らしい、というのは、私の質問には答えてくれなかったからだ。蜜璃ちゃんが改めて聞いてくれて、渋々と片方の目が悪い、と聞いた。視力検査…ちゃんとやってくれるだろうか。
案の定、視力検査をするとき、彼は非常に嫌そうな顔をした。ついでに言うと、眼圧チェックで空気を目にぷしゅって吹き付けるあの時、驚きすぎて一瞬でその場から後退っていた。…面白かったけど、そのあともう一度やらせるのに苦労した。(遠い目)
で、フレームを選んで作ってもらうことに。奇跡的というかなんというか、伊黒さんの度数レンズがあったらしくて、1時間もあればできます、という嬉しい言葉。その間にまず服を選びに行くことにした。
(さぁ)
(着せ替えファッションショーだ!)
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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時