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Story86 ページ45

「あ、伊黒さん。申し訳ないんですがその包帯、取ってもらえませんか?」
「…なんだと?」


彼に関する情報を調べたおかげで、なぜ包帯を巻いているのかは知っている。きっと取りたくもないだろう。だがそうもいかない。なぜならたとえ帽子をかぶっても、彼の包帯はとても目立つから。たぶんファンなら、そこに包帯を巻いてるだけで鬼滅!?ってなるんじゃないかな。とさっき成島から連絡がきたので、仕方なしにそういえば、もう殺すぞと言わんばかりの視線でにらまれた。


「目立ってほしくないんですよ。それ、すごく目立ちます」
「貴様の事情など知るか」
「いや、どっちかっていうと伊黒さんのためにいってるんですが…」


蜜璃ちゃんはいま、しのぶちゃんに髪をまとめてもらっている。彼女の場合は帽子とサングラス、あとはコートでも羽織れば問題ないだろうと判断したのだ。でも伊黒さんはちょっと、さすがに…。


「……伊黒ォ。ここはAのいう事を聞いておけェ」
「なぜだ、不死川。何の意味がある?」
「さぁなァ。だがこいつは、悪だくみをして俺たちをどうこうしてぇわけじゃねェからなァ」
「それは貴様の考えだろう。俺は違う」
「あーもう!じゃぁ直球で聞きますけど、その包帯!なんでしてるんですか!その理由を教えてください!」
「…何故貴様などに教えなければならない」
「出かけるならばその包帯は外すことが必須……あ、そうか。顔を隠したい…って感じです?」


あえて問いかけてみて、ふと思いついた風を装う。こうでもしないと、勘の良いこの人たちは気づいてしまうから。私が前もって、彼らのことを調べている、ということに。


「っ」
「図星ですね?なら代わりのものを用意します。…これです!」


じゃーん、と取り出すのは、個包装されたマスク。1枚だけ残っていたのを棚から引っ張り出してきたのだ。


「包帯の代わりにこれをつけてください。それならいいでしょう?」
「……なんだこれは」
「伊黒ォ」


いう事聞いてやれ、と無言の圧をかける不死川さんにしばらく抵抗していた伊黒さん。数分後、渋々といった様子で部屋を出た。


「ありがとうございます、不死川さん」
「…俺ァ思ったことを言っただけだァ」
「だとしても、嬉しかったですよ。…あんな風に私の事、思ってくれてたんですね」


(顔を覗き込んでふふ、と笑ったら)
(うっせぇ、とそっぽをむかれたけど)
(頭をぐしゃぐしゃと撫でてくれた)

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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時

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