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Story70 ページ27

パチパチパチ。


「すごい不死川くん!本当に追い払ったよ!」
「だから言ったっしょ?不死川さんなら大丈夫だって」


顔をそちらに向けると、菊池さんと成島の姿。どうやら心配して階段の踊り場から見ていたらしい。


「うんうん、なるちゃんの言う通りだったねぇ」


感心している菊池さんの後ろで、成島は親指ぐっと立ててイイ笑顔だ。それに思わず苦笑する。そりゃあ彼女にしてみれば、鬼殺隊の柱相手に一般人(鬼殺隊基準)がどうのこうの出来るわけもないという結論を出すのは、当たり前だ。だが菊池さんは知らないから、ハラハラしていたようで。


「いざとなったら2階から警察に連絡しようかと思って、シゲさんにスタンバってもらっちゃってたよ!」


そのシゲさんも、とんとん、と降りてきた。


「不死川くん、ありがとう。Aちゃん、大丈夫だった?」
「大丈夫ですよー。絡まれるの慣れてますし」
「ぁ?」


私の言葉に、それまで静かだった不死川さんが反応する。


「あー、まぁ確かに私とAは、慣れたよなぁ」
「ここで仕事始めた頃なんて、高校の制服で大通り歩いてたからねぇ。ふつーに客引きされたよね」
「社長には報告してたけど、結局注意しながら帰る、だめなら店か交番に駆け込むで終わったしな」
「お父さんとしても結構悩んだことだと思うけどね。まさか送迎まではできないし」


繁華街が駅の向こう側にある関係で、10年前のこの辺りの治安はかなり悪かった。今は改善されているが、たまにあんな輩が出てくる。


「「嫌でも度胸はついたよね」」
「いや、それダメでしょ…」


ハモらせた私たちに、シゲさんの小さなツッコミが入ったところで、不死川さんが動いた。


「はァ…たく、あーいうのは、どこにでも居やがるんだなァ」
「まぁ、残念ながら…あ!不死川さん、あの人たち追い払ってくれて、ありがとうございます!」
「…次からはもーちっと、対応に気ぃつけろよォ」
「はーい」
「真面目にィ」
「はい、すみません」


てへぺろ、ってやったらギロっと睨まれて即座に謝る。それをみて満足したのか、彼はゴミ捨て場へと向かっていった。


「不死川くんって、あんな顔してるけど優しいところあんのねー。お兄ちゃんみたい」


(そんな菊池さんの感想に)
(私と成島は顔を見合わせて笑った)

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灯霧(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» ぎゃあ!見つけ次第順次直していきます……!ご指摘、お気遣いありがとうございます!頑張ります! (2020年4月16日 9時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 宇髄さんの「ずい」は骨へんですよ〜公式さんも間違えてましたね…w公式さんは少し寝た方が良いと思うんですよ…w天元郎にしちゃってましたし…夜中作業でしたら灯霧さんも寝てくださいね!!! (2020年4月15日 17時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - 神夜神美さん» ありがとうございます!体調の心配まで……!腰を痛めているなうな私には有難いです!← (2020年2月23日 18時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)
神夜神美(プロフ) - すごくおもしろくて最高でした!更新頑張ってくださいね!でもお体にもお気をつけてください!! (2020年2月23日 16時) (レス) id: 0f455588ed (このIDを非表示/違反報告)
灯霧(プロフ) - ももさん» コメントありがとうございます!ぜひぜひ、楽しんで頂けたらなによりです! (2020年2月21日 23時) (レス) id: 58548306cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灯霧 | 作成日時:2020年2月20日 15時

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